オダギリジョー×麻生久美子、今だからこそ明かす『時効警察』秘話と三木聡監督への特別な思い

オダギリジョー×麻生久美子が語る『時効警察』

麻生「オダギリさんの回の三日月の芝居がすごく好き」

ーーオダギリさんは『帰ってきた時効警察』の時にご自身で監督と脚本を手がけていらっしゃいましたよね。三日月主役回の時でしたが、今回はそういう挑戦はあるのでしょうか?

オダギリ:いやいやいや、とんでもない。俳優だけで精一杯ですよ(苦笑)。実は、打ち合わせで「1本やりますか?」という話になりかけたんですけど、本当にやらなくてよかったです(笑)。

一同:(笑)。

ーー9月にちょうど監督作の『ある船頭の話』が公開されたばかりなので、もしやと思っていたのですが……。

オダギリ:実は撮影も結構押してしまっていて、インする前は1本くらいやりたいなという気持ちもなくはなかったんですけど、こんな大変な状態になるとは思ってもなかったですからね(笑)。

ーー当時、麻生さんは監督と脚本をやっていらっしゃるオダギリさんをどういうふうに見ていましたか?

麻生:純粋に監督ができて本も書けるってすごいなと思っていました。あの時、少しだけ本の相談もしてくれましたよね?

オダギリ:そうだよね。要所要所で相談していたと思います。

麻生:それを脚本に反映してくれて面白いものができあがって。私、オダギリさんの回の三日月の芝居がすごく好きなんです。

オダギリ:へえ~! ありがとうございます。それは一番嬉しい言葉です。

麻生:私の三日月というキャラクターを理解してくれて、その良さをものすごく上手に引き出してくれる監督さんだなと思っていましたね。

ーーそうなんですね! 私も当時、あの回の三日月は特に輝いているなと思って見ていました。

麻生:ありがとうございます。自分ではなかなか褒められないので、そう言ってくださって嬉しいです(笑)。

オダギリ:(笑)ちゃんと伝わってたんだね。

ーーオダギリさんは当時のことは覚えていらっしゃいますか?

オダギリ:基本的には覚えていないんですが、僕、麻生さんのことがすごく好きなんですよ。

麻生:えっ、急にすごいストレートにきましたね?(笑)。

オダギリ:(笑)。当時、待ち時間の麻生さんとの会話が、僕のネタ帳になっていて、脚本の中にずいぶん入れ込んだんですよ。麻生さんの面白さを三日月に投影していました。それが三日月の良さになっていれば本当に嬉しいですが、すべて麻生さんから出てきているものなので、もともと面白いものをお持ちなんですよね。

麻生:ありがとうございます、すごい褒めていただいた(笑)。でも本当に、オダギリさんがうまく引き出してくださったんだなと今振り返ってあらためて思います。

(取材・文=若田悠希/撮影=富田一也)

■放送情報
金曜ナイトドラマ『時効警察はじめました』
テレビ朝日系にて、10月11日(金)スタート
毎週金曜23:15~深夜0:15放送(※一部地域を除く)
出演:オダギリジョー、麻生久美子、吉岡里帆、豊原功補、ふせえり、江口のりこ、緋田康人、光石研、岩松了、磯村勇斗、内藤理沙、田中真琴
脚本・監督:三木聡ほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、遠田孝一(MMJ)、山本喜彦(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/jikou2019/

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