『監察医 朝顔』上野樹里、8分間に及ぶ迫真の長台詞 遺体に寄り添う法医学者の使命

『監察医 朝顔』上野樹里、迫真のスピーチ

 上野樹里が主演を務める月9ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)が、9月23日放送の第11話で最終回を迎える。

 9月16日放送の第10話は、最終回に繋がる重要な物語。ラストに待ち受ける、雷鳴轟く豪雨の中土砂に巻き込まれる桑原(風間俊介)、幼なじみの妻・結衣(松長ゆり子)の執刀ができなかったトラウマと戦う朝顔(上野樹里)の姿が、最終回の大きなポイントとなってくるだろう。

 桑原と思われる手首が土砂に埋まった画は、『朝顔』の世界観には似合わない演出だが、その嫌な予感は、つぐみ(加藤柚凪)が書いた似顔絵を見つめる桑原の笑顔や不自然に割れる花瓶でフラグとして匂わされていた。最悪の想定をしてしまえば、執刀できずにいる朝顔のもとに、桑原の遺体が運ばれてくる、といったパターンも考えられ、朝顔が桑原に寄り添うことで生前の真実の証を見つけるといったラストも想像できる。

 土砂に埋まった手首が桑原であるか否かは別として、法医学者として朝顔が茶子(山口智子)に頼まれて行った大学での講義も、最終回へと繋がる重要なシーンだ。台本8ページ、約8分間の長台詞による撮影は、金城綾香プロデューサーと上野樹里の入念な打ち合わせの末、1テイクで撮影されたという(参考:https://thetv.jp/news/detail/205149/p2/)。

 「承諾なく体を切り刻むのって、人間の尊厳みたいなものを傷つけてませんか?」という生徒からの質問を機に、朝顔は法医になる前、震災で母を失ったことを明かす。災害国である日本で正しい死因を知ることは今後死者を減らすことに繋がっていくこと。亡くなられた方の命から学び、事前に正しい対処や適切な設備を整える必要があることを訴える。

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