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10分以上は無理!? 「スマホファースト」環境に対応する、ショートアニメーションの台頭を考える 

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ショートアニメーションの台頭

 近年、「ショートアニメーション」の存在感が高まっているように見える。ここでいうショートアニメーションとは、たとえばアカデミー賞が規定する映画作品の「短編」の上限、「45分」よりもはるかに短い、数分から10数分のごく短いアニメーション作品のことだ。

 8月24日には、東映アニメーションが、若手スタッフ発の新規企画プロジェクトの第1弾として、石谷恵監督による1分のショートアニメーション『ジュラしっく!』を公開した。このほかにも、同じ東映アニメーションは、女児向け人気アニメ『おジャ魔女どれみ』放送開始20周年を記念した各2分ほどのショートアニメーション『おジャ魔女どれみ お笑い劇場』の配信を今年の3月から開始。あるいは、4月には、Netflixで各10分強のストップモーションアニメーション『リラックマとカオルさん』の配信も始まり、話題を集めている。

 こうしたショートアニメーションの作品は、今後も数多く作られそうだ。このコラムでは、こうした昨今のショートアニメーションの台頭の背景と今後のアニメに与える影響について簡単に考えてみたい。

『リラックマとカオルさん』Netflixにて独占配信中

2015年前後の変化

 ひとつの目安に過ぎないが、おそらくこうした現在のショートアニメーションの趨勢のひとつの大きな始まりとなったのは、わたしの見るところ、だいたい2010年代なかばのことだと思われる。たとえばこの時期、テレビアニメでも3分枠の『てーきゅう』(2012-2017)、5分枠の『ちょぼらうにょぽみ劇場-新章-不思議なソメラちゃん』(2015)、そして約8分の『ハッカドール THEあにめ〜しょん』(2015)といったショートアニメーション(短編アニメ)が立て続けに放送された。あるいは、2014年11月には、ニコニコ動画を運営するドワンゴと庵野秀明のカラーの共同企画として、さまざまなクリエイターによるオリジナル短編アニメーションをウェブ配信する「日本アニメ(ーター)見本市」も始動する(2018年末で公開終了)。ここでは吉浦康裕、今石洋之、山本沙代、櫻木優平、沖浦啓之といったベテランから期待の若手までのアニメーター・監督から、作家の舞城王太郎などの異業種分野にいたるまで、多士済々の才能によるクオリティの高い短編が集まり、注目を集めた。

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