橋本環奈×浅川梨奈×堀田真由『かぐや様は告らせたい』鼎談 絶賛からダメ出しまでぶっちゃけトーク
堀田「物理的にしんどかったっていうのもありました」
ーー堀田さんはどうでしたか?
堀田:環奈は、一番最初に会った時の「こんなに顔が整ってる人がいるのか」っていう衝撃が本当にすごかったです。最初はクール系、ちょっととがってるのかなって思ってたんですけど、全然そんなんじゃなくて。
橋本:それみんなに言われる! 今日からとがっていこうかな(笑)。
浅川:数秒で終わるからやめた方がいいよ!
橋本:そうなのよ(笑)。
堀田:そうそう(笑)。すぐこんな感じになるんです。私が演じた早坂も、環奈が演じるかぐやに関わっていく役だったので、すごくやりやすい部分もありました。
橋本:たしかに!
堀田:で、梨奈は……(浅川を見て)そうね。
浅川:あ、終わっちゃった! 私の顔を見て、「そうね」で終わっちゃった。
橋本:浅川はね、ほんと想像通りなのよ。
堀田:想像通りですね。ほんとそのまま。
浅川:言うことが特にないと……。
橋本:だからそういうところなのよ! ほんとね、すぐ自虐に持っていくじゃん。自分でオチを作ろうとするな!
浅川:あはは! 勝てないー!
堀田:(笑)。ほんとに2人ともずっとこんな感じなので、そこがもう素敵ですね。
ーー今回皆さん非常に個性的なキャラクターをそれぞれ演じていましたけど、役作りで意識したポイントなどはありますか?
橋本:四宮かぐやは、すごく気品に溢れてるキャラクターです。勉強だけではなく、幼い頃から全部習っていて、文武両道。何でもできるキャラクターって、わりと想像しがたいじゃないですか。総資産2兆円って言われても全然想像できる数字ではないので、だからこそ突き抜けてていいのかなと。白銀と映画を観に行くシーンでチケットの買い方がわからないという部分もそうでしたけど、普通の人とは違う感覚や、当たり前のことをかぐやの基準で考えるというのは常に考えていました。あとは、喋り方をゆっくりしたり、余裕がある女の子というのも意識しました。
堀田:早坂は、かぐや様に仕えている役だったので、学校のメンバーとはまたちょっと違う立ち位置でした。かぐや様と昔からずっと一緒にいるという距離感はすごく大事にしたかったので、そういう仕草だったり、笑顔を見せるタイミングをどこに持っていくかはずっと考えていました。あと、使用人ということなので、セリフは抑揚をつけずに、業務的に言わなければいけなかったんです。長いセリフも感情を込めずに言うのが若干難しかったですね。カラコンもこの作品で初めて入れました!
橋本:そう! 青いカラコンつけてたね!
堀田:まばたきとかしないように、できるだけ強く見せたいなと思って。だから、物理的にしんどかったっていうのもありました。
橋本:それ気づいてた! 「まばたきないなぁ」って。
堀田:あ、ほんとに? 私普段すごくまばたきが多いのよ。だからこそ、すごく気をつけました。
浅川:藤原千花は、原作でも一番人気のキャラクターだったので、どうしようっていうプレッシャーもすごく大きかったんです。白銀とかぐやの恋愛頭脳戦に気づかずに、その場をかき乱すようなことや突拍子もないことを言う、空気が読めない部分が千花にはあって、ちょっとあざとくてかわいい、ふわふわしたお花畑みたいな女の子。要素がもう二次元なんです。その要素を、いかに三次元に持っていくかというのが、すごく大変でした。あと、普段とは違う声のチューニング。地声と交ざっちゃって変な声になったり、地声に戻っちゃったりすることが結構多くて苦戦しました。
橋本:そもそもそんなに声が高い方じゃないもんね。それであの高い声を出すから、たまにおじさんみたいな声が聞こえてきて(笑)。しかもわりと長いセリフの間にそれを出してくるから、もうおもしろくておもしろくて、平野くんと佐野くんと3人でずっと笑っていました。
浅川:やっちゃったなって思いましたね(笑)。本番中に耐えられなくなっちゃった。
橋本:めっちゃおもしろかったもん! 確実に今回のトラブルメーカーですね。
浅川:1日に1回はなんかやってた気がする(笑)。