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映画『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』公開に寄せて

ピーター・バラカンが解説、“ブルーノート・レコード”が唯一無二のレーベルとなった理由

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 老舗ジャズレーベルのブルーノート・レコードが今年で創立から80周年をむかえた。その歴史を描いたドキュメンタリー映画『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』が9月6日より公開される。

 劇中ではハービー・ハンコックやウェイン・ショーターをはじめとしたレジェンド、若手のロバート・グラスパーやノラ・ジョーンズ、そしてケンドリック・ラマーらの証言を交えながら、レーベルの過去と現在がリンク。レーベルの功績を再認識できるこの映像は必見だ。

 そこで今回はブロードキャスターのピーター・バラカン氏にインタビュー。ブルーノートとは90年代に1万枚を超える大ヒットとなったコンピレイション制作から縁がある。その彼に映画から感じたことや、レーベルと日本の強い関係性、今昔のジャズとヒップホップについてなど、幅広い角度から話を訊いた。(小池直也)

伝説のレーベル「ブルーノート・レコード」 

――まずは映画をご覧になって、いかがでしたか。

ピーター・バラカン(以下、バラカン):完全な初心者向けではないかもしれません。でも説明し出したら切りがないんですよね(笑)。それでもブルーノートがどういうことをやってきた会社だったかということは大体わかると思います。

 ブルーノート・レコードは伝説のレーベルになっていますが、最初はアルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフというアメリカに来たドイツ人難民2人が道楽に近い形ではじめたんです。

 映画を観た方は当初はほとんど売れてなかったことにおどろくかもしれませんが、それでも相当なレコードを発表している。若い人だったらヒップホップ経由のサンプリングネタから遡って聴く人も多いですね。

――アートワークにも絶大な人気がありますよね。

バラカン:いやあ、50〜60年代のブルーノートに限りますよ。リード・マイルズのデザインとフランシス・ウルフの写真の組み合わせは何ものにも勝ります。あそこまでかっこよくてレーベルとしての個性を打ち出せたレコード会社は他にないですから。

 CTIにもグラフィックの統一感はありましたけど、どれも似たデザインなんです。ブルーノートは同じ人が作ったのはわかるけど、ひとつひとつがすごく個性的です。文字のフォントやレイアウトの仕方とかがものすごくかっこいいです。現代のデザイナーも参考にしているんじゃないですか。かっこよさとしては究極ですね。

――音、アートワーク全方位的にこだわりを持って作っていたと。

バラカン:やはり創立者の2人が「自分たちが聴きたいレコードを作っている」という点に尽きると思います。僕はレコード・プロデューサーになったことはないですが、コンピレイションを作るとき、まずは自分が聴いて気持ちいいものを目指します。ラジオでの選曲もそうですね。この尺度しかないんじゃないですか。もちろん聴き手がそれに共鳴するか、しないかというのはありますけど(笑)。

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