広瀬すず、吉沢亮と中川大志に抱く異なる思い 『なつぞら』で描いた“一緒に生きる”難しさ

『なつぞら』で描いた“一緒に生きる”難しさ

 『なつぞら』(NHK総合)は記念すべき第100話を迎えた。雪次郎(山田裕貴)と蘭子(鈴木杏樹)、坂場(中川大志)となつ(広瀬すず)と、それぞれの関係性が少し動き始めた。なつは、仕事だけでなく、プライベートでの考え方も少しずつ成長している。

 雪次郎の舞台が無事終わり、観劇に来ていた面々は風車でお祝いをする。そこで坂場は、突然雪次郎に対して、「赤い星座は劇団としての目新しさがない」と突っかかる。なつは慌てて二人を静止し、喧嘩にならないように仲裁に入るが、坂場は話を止めない。雪次郎に対して「(蘭子と)ただの共演者で終わっていいのか」と伝え、劇団としてより良いものを突き詰める余地があると指摘した。

 実はよく話を聞くと、坂場は雪次郎を応援しているようだ。しかし坂場は伝え方が下手で、いつものように反感を買ってしまうのであった。なつはそんな坂場を注意し、いなす。こうした二人の関係を見て、なつと坂場の関係は恋仲ではないのかと周囲から突っ込まれる。二人とも否定はしたものの、あとで雪次郎がなつに尋ねると、「一緒に生きられたらいいなと思う」とその気持ちを形容した。

 なつにとって一緒に生きるとは、”好きでも一緒に生きられないこともある”し、”好きなことが一緒ならお互いに好意がなくても一緒に生きられることもある”、ということだそう。前者は天陽(吉沢亮)、後者は坂場が当てハマるのだろう。これまでも天陽への思いを断ち切れない様子を見せていたなつ。そして、なつにとって一番大切な仕事が、坂場となつを繋いでいる。

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