岡田将生、『なつぞら』現場の師匠は山口智子 「お芝居って自由なんだなと教えて下さる」

岡田将生が明かす、師匠・山口智子からの学び 

 広瀬すず演じるヒロインのなつが上京し、北海道から東京に舞台を移した『なつぞら』(NHK総合)。朝ドラではヒロインの生活の拠点が移動するとともに、彼女を取り巻く環境の変化が描かれるが、そこで最も影響を与えることになるのがヒロインの周囲の人々だ。

 子供の頃に生き別れ、消息が不明だったなつの兄・咲太郎。大人になった咲太郎を演じる岡田将生に、10代の頃から目指していたという朝ドラ出演への思いと、「学ぶことが多い」と語る大先輩・山口智子との共演について話を聞いた。

「存在そのものが絶対的に一番」


ーーなっちゃんと再会して天丼を食べるシーンは感動しました。

岡田将生(以下、岡田):再会のシーンはやっぱり嬉しかったですし、どんどん役と自分がリンクしていく感覚があります。役が自分に近づいているのか、僕が役に近づいているのか分からなくなるくらい、なつと話してると無意識にお兄ちゃんの気持ちになっていくんです。出来るだけ自然体で芝居をしたいから、現場の空き時間もなるべく一緒にいるようにしているんですが、なつと対峙すると、自然とお芝居モードになるんです。すごく良い関係でやらせてもらっています。

ーー広瀬さんの印象はいかがですか。

岡田:誤解がないように伝えたいのですが、広瀬さんを見ていると「人って年齢とかじゃないんだな」と思うんです。いろんな先輩に、カメラが回ったら先輩後輩関係なく対等だとよく言われているんですが、それがまさによく分かる現場だなと。広瀬さんは真ん中にどっしりといてくれて、お芝居も現場の雰囲気も引っ張ってくれて、本当に素敵な女優さんだと思います。

ーーご自身はお姉さんと妹がいるそうですが、役とリンクして感じる部分はありますか。

岡田:似てきますね。僕の妹への思いと、咲太郎のなつへの思いはたぶん違いますが、存在そのものが絶対的に一番というところは変わらないんじゃないかな。咲太郎の場合、一度は別れて、再会するところから始まるから、その思いはよりいっそう強いですよね。広瀬さんに対しても、大丈夫かな、疲れてないかな、とか、どこかお兄ちゃん目線で見ている自分がいたりはします。

ーー寅さんとさくらみたいな感じなんですかね。

岡田:あ、それはちょっと言わないでください。確かにそうなんですけど、それを言われてしまうとプレッシャーになるので(笑)。はじめにそう言われた時に、それは難しい注文だなと思いながら、応えられるようには頑張ってはいるんですけど……。

ーーすみません。なるべくフラットな目で見るようにします。

岡田:いえいえ(笑)。

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