杏が語る『偽装不倫』の“こじらせ女子”鐘子への共感 「自分が好きなものを追求していくのが好き」
「自分の中で完結する喜びを持っている」
ーー「言おうとしても言えない」という鐘子の心を杏さんなりに分析すると?
杏:「お付き合いをしよう」という話にはなっていないのに、もうデートしたりキスしたり長い時間を一緒に過ごしていて。「もしかしたら遊びなのかも、本気じゃないのかも」と悩むというのは、想像するとかなり辛いだろうなと。好きになれば好きになるほど今の関係が壊れるのが怖いというのもわかるし、早く本当の自分としてぶつかってみるのもいいのになと思いますね。
ーー鐘子に共感する部分はありますか?
杏:自分に自信がないという気持ちはわかるけど、既婚者を偽るというレベルの嘘はハードル高いなぁと(笑)。自分でも意図した嘘じゃないし、根っからの嘘つきではないのですごく悩ましいですよね。
ーー姉の葉子役の仲間由紀恵さんは、杏さんのことを「思わず姉としていじめたくなっちゃう」とおっしゃっていました。
杏:私自身は男兄弟で兄がいるんですけど、たぶん女兄弟だったらこれくらい遠慮がないのかなと。葉子とは5つくらい年が違うので一方的に搾取されたり、やられっぱなし(笑)。「絶対勝てない」というセリフもあるんですが、鐘子は小さい頃からこうやって利用されてきたのかなとか、ドライで遠慮のないやりとりがリアルだなと思います。一度とあるシーンで監督が「背中をさする」みたいな動きを入れたらどうかと提案があったんですけど、私も仲間さんも「たぶんこの姉妹はしませんね。もっとドライですよ」って(笑)。どんどん姉妹の関係性は構築されてきていて、会話のシーンが多いので、一緒に練習させていただいたりして絆が深まっているような気がしています。
ーー「オタク心を理解できる女優さん」とも。
杏:東村先生にも同じことを言われました(笑)。「杏ちゃんはこじらせ系女子を絶対に表現できるよ! たぶん持ってるから!」と。初めて会う前からメールでのやりとりをしていたのですが、文章のやりとりだけでも、そうおっしゃっていました(笑)。お二人からの褒め言葉だと受け取っています。
ーーご自身としても思い当たる部分があるのでしょうか。
杏:わかるような気もします。そう言っていただけて嬉しかったですし。あまり自分をキャラ付けするのも変ですが、自分が好きなものを追求していくのが好きで、それをあまり人と共有したいとは思わなかったり。共有できたらできたで嬉しいのですが、自分の中で完結する喜びを持っているのかなと思います。
(取材・文=若田悠希/撮影=林直幸)
■番組情報
『偽装不倫』
日本テレビ系にて毎週(水)22時〜放送
原作:東村アキコ
脚本:衛藤凛
演出:鈴木勇馬、南雲聖一
出演:杏、宮沢氷魚、瀬戸利樹、MEGUMI、谷原章介、仲間由紀恵ほか
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/gisouhurin/
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