清原果耶が明かす、『なつぞら』に千遥が登場するまでの裏側 「自分ができる最善を尽くそうと」

清原果耶が語る、『なつぞら』千遥役への思い

 北海道の地に一人の少女が訪れた。柴田家の一同が迎え入れたのは、なつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)の生き別れた妹・千遥だ。

 4月から放送がスタートした『なつぞら』(NHK総合)も7月1日の放送で折り返しに突入。本日の79話で、千遥を演じる清原果耶が初登場した。『あさが来た』以来の朝ドラ出演となる清原に『なつぞら』にかける意気込み、そして登場までキャストが明かされなかった理由について話を聞いた。

「千遥にも色々なバックボーンがある」

ーー『あさが来た』以来の朝ドラ出演となります。意気込みはいかがでしょう。

清原果耶(以下、清原):『あさが来た』は私の女優デビュー作なので自分の中で本当に大きな存在です。この作品でお芝居の難しさと楽しさを知りましたし、1つの作品を色んな人の協力で作り上げていくことの大変さとかやりがいも感じました。『なつぞら』では千遥というキャラクターを丁寧に作り上げて、良いアクセントとして物語を動かせる存在になれたらいいなと思っています。

ーーオーディションではなく、今回はこの役のオファーを受けたそうですね。

清原:役としてもすごく演じがいのある役をいただけて、純粋に嬉しいという気持ちが1番大きかったです。なつや他のキャラクターに大きな影響を与える役でもあるので、どんな風に馴染んでいけばいいんだろうと考えることもありましたが、始まる前に考えていてもきりがないなという結論に至って、台本をいただいてから自分ができる最善を尽くそうという思いでやっていました。

ーー今、現在放送されている『なつぞら』はここまでどんな気持ちで見てきましたか。

清原:実は見ていないんです。役作りの参考のために千遥の幼少期のシーンだけ少し見ただけで。なつと咲太郎が実際にどういう表情でどういう生き方をしてきたのか、私自身も知らない方が、よりピュアに千遥として生きられるんじゃないかなと思ったので、見ませんでした。

ーー物語上すごく重要な役だと思うんですけど、千遥にまつわる情報があまりなくて演じる上ではすごく難しかったのでは?

清原:ものすごく過酷で壮絶な人生を生きてきた女の子ではあるんです。ですが、千遥が登場した時に、悲観的な部分が目立ちすぎるのは、存在意義としてちょっと違う気がしていました。声のトーンや動き方、目線の配り方も落としすぎないよう、可哀想に見えてしまう部分をなくすように、監督と相談して作っていきました。

ーー幸せそうに見えるように?

清原:幸せ全開! という女の子でもなくて。千遥にも色々なバックボーンがあるので、その流れを丁寧に汲み取って演じることを意識しました。

ーーなつと咲太郎と電話で話をするシーンがありますね。

清原:千遥は兄姉と長い間会えず、声も聞いていなかったので、本番まで広瀬さんと岡田さんの流れる声も流さないでくださいとスタッフの皆さんに私からお願いしました。スタッフの皆さんが、私がお芝居しやすい段取りを組んでくださったので、とても集中することができて。やっぱり千遥の感情としてはすごく切なかったです。私の中で千遥は小さい頃から懸命に生きてきたという心構えを持って演じていたので、電話で声を聞いた時は切なかったですし、悲しい、会いたいという気持ちをとても感じました。

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