佐久間由衣が語る、芝居に本気で向き合った時間 「今までの経験は全てノンフィクション」

佐久間由衣が語る、芝居に本気で向き合った時間

主演の坂口健太郎は「作品に向き合う姿勢がすごく真面目」


ーー今回、原作には登場しない映画のオリジナルキャラという役どころですが、この物語における里美の存在をどのように意識していますか。

佐久間:自分が思い描く里美像を自由に作らせていただきました。お父さんと息子のお話なので、アキオ応援団として、観ている人たちと同じ気持ちで、里美も背中を押せるような役柄になったらいいのかなと。恋愛感情よりもそっちの気持ちを大事にお芝居をしていました。

ーー周りの存在が親子を引き立たせているのを感じました。アキオとの距離感で気をつけたことはありますか?

佐久間:ファイナルファンタジーにハマる前とハマった後というのは、距離感は変えていけたらなと思っていて。最初はいろんなことにドキドキしていただろうし、どうしたら彼と仲良くなれるのかなというラブ要素があったと思うんですけど、いざ、一緒に戦うぞ! となった時に、二人が横にいても距離感が近くても、ファイナルファンタジーの方にハマってしまってる、みたいな鈍感さを感じてもらえたらいいなと。

ーー坂口さんとは、2回目の共演ですよね。どんな役者さんですか?

佐久間:はい。『シグナル長期未解決事件捜査班』(カンテレ)に出演させていただいてますけど、共演シーンはなかったので、演技させていただくのは初めてでした。とてもナチュラルに役に入られていて、作品に向き合う姿勢がすごく真面目な、情熱のある方だなという印象でした。いざ一緒の現場になった時に里美と同じように坂口さんを観察していたんですが、このシーンはこういうふうにしたほうがいい、とか自分の意見も伝えられていて、真っ直ぐさを感じました。

ーーこの作品で一番ぐっときたシーンはどこでしたか?

佐久間:おもしろいとかじゃない方がいいですよね?(笑)

ーーいえ、おもしろいで大丈夫です(笑)。

佐久間:「お父さん、(ゲーム上で使うキャラクターの)名前何にするの?」というシーンで、吉田鋼太郎さんがずっと黙ったあと、「………イノウエ」っていうシーンがほんとにおもしろくて! 何回も観ました(笑)。

ーー最初に訪れるおもしろいポイントの一つでしたね。今回、ゲームは初めてされましたか?

佐久間:やらせていただいてから、撮影に入ったのですが難しかったです……最初は楽しむ余裕もなく。まずはキャラクターを動かしたりキーボードを打つところから、本当に吉田鋼太郎さんがお芝居なさっているとおりで何をしたらいいかが分からなくて(笑)。それほど高密に作られているゲームということにも感動しましたし、自分だけでコントールできるようになれたらハマるだろうなという入り口は見えましたね。

ーーネット上で知らない人たちと繋がって一緒に敵を倒したり、物事を達成することはどうでしたか?

佐久間:ゲームなのにスポーツに近いなと感じました。自分の身体を動かしていなくても繋がっていてコミュニケーションをとることができて、冒険に出かけたり、敵をみんなで倒したり、すごく青春だなって。私自身、この作品のおかげでそれを知れたというのがあるので、そういう意味でも、ゲームをやってない人にも観ていただきたい映画です。

(取材・文・写真=大和田茉椰/ヘアメイク:飯嶋恵太(mod’s hair))

■公開情報
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
全国公開中
監督:野口照夫(実写パート)、山本清史(ゲームパート)
脚本:吹原幸太
出演:坂口健太郎、吉田鋼太郎、佐久間由衣、山本舞香、佐藤隆太、財前直見
声の出演:南條愛乃、寿美菜子、悠木碧
原作:『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』マイディー
配給:ギャガ
(c)2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 (c)マイディー/スクウェア・エニックス
公式サイト:https://gaga.ne.jp/hikarinootosan/

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<応募締切>
6月30日(日)

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