定番化した“モデルから女優”へのキャリア 永野芽郁、新木優子、山本美月ら期待の女優たち
広がるキャリアの幅
最近はモデルから女優への転身だけではなく、モデルとほぼ同時に芝居を始める人も多い。中条はモデルはじめた同年に役者デビューを果たした。また、女優の今田美桜や吉岡里帆は上記とは逆で、女優として花開いてからモデルとしてファッション雑誌に登場している。両者ともファッションページやメイクページを担当し、モデルとしての役割をしっかり担っている。
モデルも表現力が問われる仕事だ。モデルの時に身につけた身体表現の力が活かされ、良い芝居を見せている女優も多いだろう。『パーフェクトワールド』の山本はまさに、意志が強くピュアな眼差しの力強さが特徴的だ。ファッションページでもその瞳の表現力には際立ったものがあった。顔立ちの綺麗さはもちろん、それだけではない魅力があるからこそ、モデルとしても女優としても輝けるのだろう。さらに、モデル出身の女優には朝ドラの『半分、青い。』(NHK総合)で注目された永野芽郁や『コードブルー -ドクターヘリ緊急救命- THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)で活躍した馬場ふみか、新木優子など、これからに期待できる女優もいる。まだまだ見逃せない女優のたまごが多く隠れているのもまた事実だろう。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter