『なつぞら』比嘉愛未が“東京の母”に? 「文化の開拓者」になつはなれるか

『なつぞら』比嘉愛未が“東京の母”に?

 “文化の開拓者”。新宿という街に集まる“開拓者”たちを、川村屋のマダム(比嘉愛未)はそう表現した。戦後の復興を経て、新たな文化の中心地となった新宿には、様々な人々が心躍る何かを求めて足を運んでいたのだった。

 『なつぞら』第44話では、雪之助(安田顕)に連れられてなつ(広瀬すず)と雪次郎(山田裕貴)は、最初に新宿の川村屋を訪れた。雪次郎は父親のような菓子職人になるべく修業をするわけだが、なつもまた厨房での皿洗いなどをすることで、しばらくは川村屋でお世話になることに。なつが東京でアニメーターとして活躍できるように、マダムはできる限り見守り続けてくれるようだった。

 久々のマダムとの再会が描かれたわけだが、中でも印象的だったのは、自分はしっかりとやっていけるかどうかをなつから尋ねられたとき、マダムが次のように答えたことだ。「不安を誰かの言葉で解消するのはよくないわ。その不安と闘わないと」。もちろん、マダムもなつのことを何かと応援してくれることであろう。でも、結局のところ不安と闘うのはなつ本人。やるからにはしっかり頑張ることの大切さを教えてくれているようであった。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる