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吉沢亮、『キングダム』2つの顔で見せた確かな表現力 世代を率いるブレない芯の強さ

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 ゴールデンウィーク映画のなかで、大きな注目を集めている『キングダム』。実写化発表の際は、不安視する声も聞かれたが、映画が公開されると、そのスケール感とキャラクターを演じた俳優たちの熱演は好評を得て、興収40億も狙える大ヒットスタートを切った。そんななか奴隷の戦災孤児・漂と、のちの始皇帝となる若き王・エイ政の二役を演じた吉沢亮の芝居に賞賛が相次いでいる――。

 2011年放送の特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日)で仮面ライダーメテオを演じた吉沢。その後も映像作品でキャリアを重ねてきた。特に映画では、一つのイメージにとらわれず、自身のポテンシャルを活かした少女漫画の実写化作品から、ファンタジックな世界観で存在するキャラ、さらには『リバーズ・エッジ』で見せたゲイの青年など、役柄の幅を広げていた。

 そんな吉沢が、高い演技力を見せつけたのが『キングダム』だ。本作で吉沢は、顔は瓜二つだが、身分や環境がまったく違う二人の青年を演じた。戦災孤児で奴隷の漂は、武芸が達者で「将来は大将軍になる」という夢を持つ賢い青年。一方、エイ政は、秦国の若き王で中華統一を目指す人物だ。作品を観賞するまえは、身なりや持ち物など視覚的な部分での違いはあるが、中身は同じ人間が演じているだけに、どうしてもどちらかに引っ張られてしまうのでは……というやや斜に構えた見方をしていたのだが、スクリーンに映し出された漂とエイ政は完全なる別人に見えた。

 吉沢は、それぞれのキャラクターの人間性を掘り下げることはもちろん、立ち姿や人に対する視線、剣の質の違いなど、丁寧に役柄に向き合った。引きではなく、アップで見ても、その表情だけで漂かエイ政かが瞬時にわかるぐらい見事な演じ分けだった。特にエイ政の、気高さを持ちつつも、ときに見せる運命を悟ったかのような佇まいや視線は、視聴者を物語の世界観にすんなりといざなってくれる。

      

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