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『映画 少年たち』は“これぞジャニーズ”が詰め込まれた作品に 東西ジャニーズJr.の演技にも注目

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 3月29日、ついに『映画 少年たち』が公開、1969年初演の人気舞台『少年たち』がスクリーンで再現される。「〜っぽい」という言葉でひとまとめにしてしまうのはナンセンスだが、『映画 少年たち』はジャニー喜多川氏らしさがふんだんに盛り込まれている作品だ。映画になってもそれは変わっていない。きっと、初見時はいい意味で「何だこれは……」という感想を持つ人が多いはずである。というのも、本作はミュージカル映画でも青春映画でもない、新しいタイプの映画だからだ。

 まずは、舞台『少年たち』について振り返ってみよう。初演は先述した通り1969年、フォーリーブスによって行なわれた。その後、度々上演されてきたが、1975年で一度上演が途切れる。そして2010年、Kis-My-Ft2とA.B.C-Zによって復活。以降、ほぼ毎年上演されており、多くの人気ジャニーズJr.が出演している。近年では、人気ジャニーズJr.内ユニットのSnow ManとSixTONESが主演を務めており、ジャニーズJr.にとっての登竜門的存在の舞台となっている。

 ストーリーは毎回変化があるが、大枠は変わらない。少年刑務所で対立し、ケンカばかりしていた各チーム。変わらない日々が続く中、暴力的で冷酷な看守長が新しくやってくる。彼らを取り巻き、状況は様々に変化。そんな中、少年たちが計画を練って実行に移す、というものだ。そこに「友情」や「戦争」「死」「平和」など様々なテーマが加わっているのが舞台『少年たち』である。映画『少年たち』のストーリーも、大きくは変わっていない。赤房(SixTONES)と青房(Snow Man)は互いをライバル視して喧嘩の日々、黒房(関西ジャニーズJr.)はそれを傍観している。そんな彼らのもとに新入り・ジュン(京本大我)がやってくる。さらには、新しい看守長(関ジャニ∞・横山裕)も赴任。様々な事情を抱える少年たちは、力を合わせて脱獄を目指すというストーリーである。

 ここで出演者たちの演技に注目してみよう。SixTONES、Snow Man、関西ジャニーズJr.たちは、それぞれ舞台や映画、テレビなどでも経験を積んできているメンバーばかりだ。演技もさすがと言っていいものであった。例えば、赤房のリーダーであるジョーを演じるジェシー。普段のコミカルなキャラクターを封印し、硬派な演技を見せた。不貞腐れたような表情も、実に自然である。そのルームメイト・エガオを演じたのは高地優吾。いつもニコニコしているエガオ役は、高地の素のキャラが存分に活かされている。そして、物語のキーマンとなるジュンを演じた京本大我は、儚い雰囲気がピッタリだ。これまで数々の舞台で主演を務めているだけあり、演技の安定感も申し分ない。さらに、青房リーダーのコウタを演じた岩本照も然りだ。声を荒げる時との緩急があるため、「実はいい奴」感が程よく出ていた。中でも、黒房の面々、関西ジャニーズJr.たちの演技力には驚く。セリフが棒読み、表情が不自然などといったことが一切なく、彼らがコツコツと積んできた経験が感じ取れる。特にソロ活動で多くのドラマに出演してきた西畑大吾には感服するばかりであった。そんな彼らの演技力を持って、人間関係もきちんと描かれている『映画 少年たち』。この点は、舞台に比べて分かりやすくブラッシュアップされている部分ではないだろうか。スピンオフとして、それぞれのチームごとの絆が描かれたストーリーも見てみたいと感じるほどだ。

      

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