『はじこい』深田恭子は“ファンタジー”を体現する稀有な存在 横浜流星との恋を応援したくなる理由

『はじこい』順子&由利の恋を応援したくなる理由

 恋愛に限らず、勉強でも、仕事でも、結婚生活でも、どんな世界でも現実は“痛み”と“苦味”を伴う。しかし、ドラマだからといって必ずしもすべてをリアルに伝える必要があるわけではない。

 慌ただしい日常を離れ、一時の安らぎを求めてドラマを見る人に、現実をこれでもかと見せつけられても疲れるし辛いだけだ。むしろ“ファンタジー”だからこそ心癒され、励まされることもある。

 いくつものフィルターを通じ、見る側にさまざまなメッセージを受け取ってもらうこともドラマの役割のひとつ。それぞれがそれぞれの視点で何かを受け取り、想像することが、ドラマを一つの「作品」に育て上げる大切な要素でもあるのだ。

 深田恭子はテレビドラマにおける“ファンタジー”を体現できる貴重な存在として、これからも活躍し続けることだろう。

■中村裕一
ライター。ドラマについて書いたり言ったりするのが得意といえば得意です。Twitter:@Yuichitter

■放送情報
火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』
TBS系にて、毎週火曜22:00~
出演:深田恭子、永山絢斗、横浜流星、中村倫也、安達祐実、石丸謙二郎、鶴見辰吾、生瀬勝久、檀ふみ、高橋洋、皆川猿時
原作:『初めて恋をした日に読む話』持田あき(集英社『クッキー』連載)
脚本:吉澤智子
プロデューサー:有賀聡(ケイファクトリー)
演出:福田亮介ほか
製作:ケイファクトリー、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hajikoi_tbs/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる