『初めて恋をした日に読む話』インタビュー
深田恭子が明かす、『初めて恋をした日に読む話』男性陣3人の魅力 “こじらせ女子役”への心境も
深田恭子が、恋も仕事もしくじる超鈍感アラサー女子のヒロインを演じるドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)。本作は、ヒロイン順子が、いとこの八雲雅志(永山絢斗)、塾の生徒の由利匡平(横浜流星)、高校の同級生である山下一真(中村倫也)というタイプの違う3人の男性からアプローチされる同名漫画を原作にしたラブストーリー。これまでも『下妻物語』や、同じくTBSドラマ『ダメな私に恋してください』など、数々のラブコメ作品に出演してきた深田に、本作で演じる主人公について話を聞いた。
「私自身が考えさせられる」
ーー今回も3人の男性の好意に気づかないという、なかなかのこじらせ女子です。深田恭子(以下、深田):順子はどんなに話を重ねても、こんなにも気づかないのか……? というくらい、全く3人の好意に気づいていなくて。気づくかな? と思っても、「あ、自分の思い違いだった」と思い直したりするので、なかなか恋が進みません(笑)。絶対に自分の都合の良いようには考えない女性なので、順子がもう少し進むことができれば、状況は変わるかもしれないですね。
ーー深田さんのなかで順子はどんな女性として映っているのでしょう?
深田:東大に落ちてから、順子はどうやって過ごしてきたんだろうと考えました。第1話の「恋愛貯金は降ろせなくて、人生も貯金できないんだ」と話すシーンで、彼女は本当に勉強アスリートだったので、恋愛は後回しと考えていたらいつの間にか恋愛ができなくなっていたと思いました。私自身が考えさせられるような順子の発言が多くて、素敵な人だなと思っています。
ーーご自身との順子に感じる共通点はありますか。
深田:順子は本当に立派だと思うのであまりないですね。でも、犬と喋るところは同じだなと思います。物語に出てくるとろろも本当に可愛くて、ちゃんと言うことを聞いてくれるすごくいい子で、現場でいつも癒されています。
「こんなに呼び捨てされる現場ある?」
ーー順子に好意を寄せる3人を演じる役者さんたちの印象はいかがでしょう?
深田:永山さんは、私の中であまり“ラブコメディ”の作品のイメージがなかったので、ちょっと照れながら演じていらっしゃる様子があって、可愛らしいです。中村さんは、現場のムードメーカーでみなさんを盛り上げてくださっていて、流星さんは女性にも男性にも好かれていじられていて、とても可愛がられるタイプの方なんだなと感じています。
ーー物語の中でもタイプの違う3名ですが、 順子にとってどんな存在だと感じますか。
深田:このドラマに登場する人たちは、本当に素直で一生懸命で、一人ひとりがすごく魅力的なんです。東大に落ちてから時が止まってしまっていた順子の心を匡平が動かして、そして順子の行動によって匡平の心も動いていく。その瞬間は順子の人生の中に光が差した瞬間だったんじゃないかなと思っています。
山下くんは、順子の人生の中で、たった一人だけ自分に告白をしてくれた人で。順子のセリフに、「自分ことが好きになれない日に何度か思い出して慰められた」と話すシーンがあるんです。そういう時に支えになっていた存在ですし、かけがえのない人だと思います。
雅志はいとこだから、なかなか近すぎて考えられないんじゃないかな。居心地はとてもいいけれど、順子にとっては兄弟に近い存在なのかなと思っています。
ーーそんな素敵な3人との撮影の現場の雰囲気はいかがでしょう。
深田:匡平(きょうへい)がいて、順子(じゅんこ)がいて、私がいるので、スタッフさんが言い間違えて「次、きょうこのカット」と呼ばれることが多くて(笑)。こんなに呼び捨てされる現場ある? というくらい言い間違いがすごくて、新鮮です(笑)。
ーー安達祐実さんとは何度も共演していますね。
深田:安達さんは同じ高校のひとつ上の先輩で、小さい頃からテレビで見ていた人なので何度か共演しているのですが、敬語じゃないと喋れなかったんです。でも今回は友達同士という役なので、勇気を出して顔合わせの時に「祐実ちゃんまた一緒で嬉しい!」って話しかけてみたんです。自分が思うだけかもしれないですけど、敬語を使わなくなったら距離が縮まった気がしました。そんな日が来るなんてとっても嬉しいです。