中村倫也が教師として見せた“生き様” 『はじこい』が描いたほろ苦い大人への階段
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「俺は俺のためにこうしただけだ。だからお前は、お前のために東大に合格しろ。で、ゼッテーあいつを笑顔にしろ」
不良高校生のユリユリこと、由利匡平(横浜流星)の東大合格への道を併走しながら、気づけばダメダメアラサー塾講師の春見順子(深田恭子)が、そして視聴者が、人生で大切なものを学んでいくドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)。第8話では、ユリユリと共に順子を巡ってライバル関係にあったヤンキー先生の山下一真(中村倫也)、そして順子のいとこで東大卒エリートの八雲雅志(永山絢斗)が、“自分と好きな人の幸せのためにできること”を教えてくれた。
鈍感な順子をどうにか振り向かせようと、3者3様の魅力を発揮してきたユリユリ、山下、雅志。ユリユリは順子にとってまずは最高の教え子になりたいと勉強に集中し、雅志は男として見られないいとこの壁を超えられずにいた。その間に、サラリと順子をデートに誘う肉食系男子の山下。
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ライダースジャケットを着こなし、さっそうとバイクで現れて「つかまって」とリードしていく。大人の男らしい余裕を見せたかと思ったら、ユリユリの模試が気になる順子に「ちょっと妬いただけ」と、テーブルの下で順子の脚を自分の脚で挟んでイタズラっ子のような表情も浮かべてみせる。
さらに「チューしていい?」と真剣な眼差しで聞いたり、「コラ!」と拒否する順子の言葉に「は〜い」と拗ねながらはにかんで見せたりと、そのくるくると変わる表情に視聴者も夢中に。Twitterでは「山下くん」「山下先生」「中村倫也」という関連ワードが次々にトレンド入りしていたほどだ。
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そう、恋は人にいろんな顔をさせるものだ。一見、無愛想で何を考えているのかつかみにくい、いわゆる“食えない男”な山下も、恋をすればこんなにも表情豊かになる。嬉しくて笑うのはもちろん、相手の幸せを願って葛藤することさえ、幸せな痛みになるのが恋だ。