『グッドワイフ』小泉孝太郎が見せる不穏な表情 常盤貴子VS相武紗季も始まり、物語は終盤戦へ
壮一郎の贈収賄事件も大きく動いている。事件の黒幕とされているのは、現職の内閣官房副長官・南原次郎(三遊亭円楽)。蓮見の元部下である佐々木達也(滝藤賢一)は、南原が自分の汚職を隠すためにトミオカ精工を使い蓮見に収賄の罪を着せたと見ている。1年前、特捜部長時代の壮一郎のもとにある情報提供者からのタレコミとして「南原がT企業・イーデンスから莫大な裏金をもらって経済特区への内定を決めた」という情報が寄せられていた。そして、その者は南原の不正の証拠となる文書を持っているという。壮一郎が大々的に記者会見を開いたのは、まだ諦めていないという情報提供者への意志表示。壮一郎は、検察の尾行を振り切り提供者と接触を試みるも、あと一歩のところで脇坂博道(吉田鋼太郎)にデータが渡ってしまう。脇坂は南原と繋がっており、データは南原の元へ。
ここに来て焦点が当たるのが壮一郎の不倫相手である遠山亜紀(相武紗季)。八方塞がりとなった壮一郎は、遠山が昔話していた「何か大きな事件」という一言から、南原の情報を得ていたのではないかと確信し、遠山の元へと杏子が向かうことに。会うや否や、杏子に高圧的な態度を取る遠山。物語はここで幕を閉じるが、第7話は「壮一郎 VS 多田」「杏子 VS 遠山」という2つの構図が示された回でもあるだろう。第8話では、2局面での争いは更に激しくなり、杏子から「情報を流している人間」というワードが。「真の情報提供者」が明らかになる第8話で、『グッドワイフ』はクライマックスへと向かう。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
日曜劇場『グッドワイフ』
TBS系にて、2019年1月13日(日)スタート 毎週日曜21:00〜21:54
出演:常盤貴子、小泉孝太郎、水原希子、北村匠海、滝藤賢一、賀来千香子、吉田鋼太郎、唐沢寿明
脚本:篠崎絵里子
チーフプロデュース:瀬戸口克陽
プロデュース:東仲恵吾
演出:塚原あゆ子ほか
原作:based on “The Good Wife” produced in the United States by CBS Television Studios in association with Scott Free Productions and King Size Productions, and distributed by CBS Television Distribution”
制作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/the_good_wife2019/