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川口春奈×ともさかりえの“美雪”共演も話題 『イノセンス 冤罪弁護士』坂口健太郎の“弁護士”像

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 川口春奈とともさかりえという、『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)の新旧“美雪”が共演したことでも話題を呼んだ『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)第4話。愛憎入り混じる人間関係のなかで起こった死亡事故/殺人事件の真相が暴かれていく過程で描かれていったのは、「人の心中はわからない」けれど、「見えている部分から人を信用すること」への肯定的なメッセージだった。

 今回の弁護の依頼を持ってきたのはなんと、法駿堂法律事務所の法務部門に所属する登別弁護士(正名僕蔵)。お見合いパーティーで彼が意気投合したという小笠原奈美(ともさかりえ)が、職場の後輩である姫島理沙(入山法子)を殺害した容疑で起訴されたことを知り、その弁護を買ってでることに。しかし、法務担当である登別は刑事事件を担当するには荷が重く、別府所長(杉本哲太)にもこのことがバレてしまい……。結局、黒川拓(坂口健太郎)たち刑事弁護チームが弁護を請け負うことになるのだが、拓は前回(第3話)、同じく「人の死」が絡む弁護で敗訴を喫したことによってナーバスになっているのか、少し焦り気味。そんな状況のなかでも「わからないことを徹底的に調べて明らかにする」彼の奮闘が描かれるうちに、小笠原と姫島のふたりが築き上げてきた関係性と小笠原が抱えていた複雑な感情が明らかになっていく。

 もともとはデザイナー志望だったものの企画開発の仕事に甘んじていた小笠原は、デザイナーとしての才能を開花させ、幸せな結婚を実現して……と、自分が望んでいたことを全て叶えた姫島を実は憎んでいた。しかし、職場では姫島の才能を認めてサポートし、プライベートでも仲良くするなど“いい先輩”を演じてきたことで、姫島からは深く慕われていた小笠原。心中と行動が相反する彼女の二面性から、元彼にしつこく付きまとってしまう姿や、はたまた後輩を気遣う姿など、小笠原奈美というひとりの人間を深く描くことでその心の中に宿るアンビバレントな感情が表出されていく。しかし、心中はどんなに複雑であっても、彼女たちが協力して生み出した「クリマル君」というキャラクターが表しているように、“目に見える事実”として浮かび上がるのは、ふたりが大きな絆で結ばれていたということだ。

 「心の中のことは誰にもわからない」。物語の中盤でそう拓は語る。それは小笠原のことでもあるし、拓自身のことでもあるのだろうと想起させるセリフだ。相手に好意を持っているからといって殺さない理由にはならないし、反対に、どんなにその人を憎んでいても本当に殺してしまうかどうかはわからないということ。本作においては初めて父親・黒川真(草刈正雄)との対面も描かれたが、その会話のなかで、「犯罪者は嘘をつくし隠し事もする」という前提で検事の職務を全うする真とは対照的に、人を信じた上で真相究明に務めようとする拓の弁護士としてのスタンスも垣間見えていった。

      

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