徳重聡&イモトアヤコの名コンビ誕生! 『下町ロケット』阿部寛チームはいよいよ万全の体制に

『下町ロケット』イモトアヤコが復帰

 一方の佃は、島津に同情からではなく、エンジンとトランスミッションのように対等に向き合った。それが島津が佃製作所を選んだ単純明快な理由だ。また、島津が佃製作所に入ったことで、思いがけない歯車が噛み合うことになる。それが、技術開発部の軽部真樹男(徳重聡)。第1話からSNSを中心にその“怪演”が話題になっていた軽部は、とにかく愛想が悪く、嫌味を吐く佃チームの中でも野暮ったい人物だった。

 明らかに、チームが遅れている状況下でも定時に帰宅してしまう軽部に、後輩の立花洋介(竹内涼真)や加納アキ(朝倉あき)はいつも憤りを感じていたが、島津は決して焦りを見せない。技術開発部の部長である山崎光彦(安田顕)の口から明らかになることだが、軽部の娘は生まれつき心臓が弱く、その上に妻も共働きであるため、娘の病院の送り迎えのために、定時で仕事を上がっていた。山崎との飲みの後、立花と加納は会社で一人検証試験を続ける軽部の姿を目撃する。きっと、島津には日々着実に検証を続ける軽部の努力が見えていたのだろう。そして、軽部も島津にこれからもチームを任せると敬意を示す。エンジニアとしてモノづくりの精神で通じ合う2人は、「軽ちゃん」「島ちゃん」と呼び合い、まさかのコンビが誕生した。

 最終回では、帝国重工のアルファ1とダーウィン・プロジェクトのダーウィンが、再対決することに。農業を救うという大きな目標のため、佃らが信じるモノづくりは未来を変えられるか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
日曜劇場『下町ロケット』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真、立川談春、安田顕、和田聰宏、今野浩喜、中本賢、谷田歩、朝倉あき、真矢ミキ、木下ほうか、恵俊彰、池畑慎之介、倍賞美津子ほか
原作:池井戸潤『下町ロケット ゴースト』(小学館刊)
脚本:丑尾健太郎
プロデューサー:伊與田英徳、峠田浩
演出:福澤克雄、田中健太
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/

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