杉良太郎の威厳ある“お裁き”が話題に 『下町ロケット』福澤朗&神田正輝の隠蔽が暴かれる

『下町ロケット』杉良太郎が見せた威厳

 日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)第9話では、農業イベント『アグリジャパン』で帝国重工の無人トラクター・アルファ1が坂道で横転するというあるまじき失態を犯したことに対して、原因究明が急がれることとなる。

 プライドが高い的場俊一(神田正輝)は、“社長”というトップを目指すため、自身の落ち度を認めず、原因を自動走行制御システムを担当する野木博文(森崎博之)へと押し付ける。野木は責任をなすりつけられ、佃航平(阿部寛)に相談を持ちかけ、財前道生(吉川晃司)も原因究明の走行テストを提案するなど、自ずと帝国重工のトランスミッションに原因があったことが明るみに出るが、的場らが権力でそれをねじ伏せてしまう。しかし、的場の横行を止めたのはただ一人、さらに権力を持った帝国重工社長・藤間秀樹(杉良太郎)だった。

 藤間と言えば、「ゴースト編」完結となった第5話で、スターダスト計画発足から10年の間、宇宙航空部で先頭に立ってきた財前に、感謝の言葉をかけていたのが印象的だ。何度も何度も真摯に「ありがとう」と伝えるその姿からは、帝国重工のトップとしてプロジェクトに尽力してきた部下を大切に思う心情が伝わってきた。アルファ1の原因究明問題は、奥沢靖之(福澤朗)の「もし不具合が見つかってしまったら」という一言から、帝国重工の技術力では原因を見つけることができなかったことがばれてしまう。事業計画書を書き換え、隠蔽に次ぐ隠蔽を的場らは重ねていた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる