米倉涼子と小日向文世の対決にまさかの助っ人 『リーガルV』最大のキーマンは向井理だった!
第8話で海崎が白鳥に話していた企んでる野望、自身が信じると語る正義の伏線は見事に回収された。海崎のおかげで勝訴することができた小鳥遊は、「Felix & Temma」から「Felix & Kaizaki」になった法律事務所を訪ねる。海崎はあくまでも自分の野心のためと突っぱねるが、「ありがとう~!」と顔をスリスリする小鳥遊に、海崎は「やめれ」と素の訛りが出てしまう始末。思いを寄せる海崎と憎き小鳥遊が目の前でイチャイチャする光景を見せつけられた白鳥は、「まだ好きなんですね」と直球の一言。「まさか」とキザに否定する海崎だが、社長席から外を見下ろす表情は今までで一番の笑顔が滲んでいる。第7話では、ドSの片鱗を垣間見せた白鳥の姿に、乙女のような仕草を見せていた海崎。振り返れば、後半のストーリーで一番の話題をさらっていたのは彼だったかもしれない。
弁護士資格を失ったのは不当だと認められた小鳥遊だが、京極法律事務所には優秀な弁護士と事務員がいると、また趣味の鉄道列車の旅に出て、物語は幕を閉じる。『リーガルV』は、最後に小鳥遊から一人前の弁護士と認められた“ポチ”こと青島圭太(林遣都)をはじめ、キャラの立った多くのキャストが脇を固めていた。海崎らとの関係性を含め、小鳥遊を中心とした面々がワイワイしているだけで、楽しいドラマだったように思える。米倉とテレビ朝日の“新しい挑戦”としてスタートした『リーガルV』。また、小鳥遊が京極法律事務所の扉を開けて、慌ただしい日々が始まることを心待ちにしている。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
木曜ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:米倉涼子、向井理、林遣都、荒川良々、内藤理沙、安達祐実、三浦翔平、勝村政信、小日向文世、高橋秀樹、菜々緒
脚本:橋本裕志
音楽:菅野祐悟
企画協力:古賀誠一(オスカープロモーション)
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、池田禎子(ザ・ワークス)、大垣一穂(ザ・ワークス)
演出:田村直己(テレビ朝日)、松田秀知
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
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