中島健人の“スウィートな表情”封印したスリリングな展開へ 『ドロ刑』遠藤憲一との本気の対決

『ドロ刑』中島健人と遠藤憲一の本気の対決


 それは今回の2人のターゲットも然り、前回煙鴉が盗みに入った政治家、さらには皇子山(中村倫也)の妹・真里の働いていた「ギルバート記念病院」とも繋がりがあると考えられる。すべての真相と、煙鴉が斑目に課した最後の“お題”。そして、知り合いであるということが発覚する鯨岡(稲森いずみ)と煙鴉の関係性。最終回では、これらすべての伏線が回収されるとともに、もっとも肝心な、煙鴉の支えによって最強の“ドロ刑”に成長した斑目と、煙鴉との本気の対決が待っているはずだ。

 いずれにしても今回のクライマックス、ビルの外壁に堂々とロープを伝って忍び込む煙鴉の姿に、満月をバックにした迫力のシルエット。そして13係のメンバーである美希(石橋杏奈)の持つ、ほとんど特殊な能力に近い聴力を駆使して煙鴉の居所を突き止める静けさの演出に、煙鴉と斑目の無言の対峙。このドラマで見たかったスリリングな部分が、今回のエピソードにがっつりと凝縮されたといっても過言ではない。「結局最後は執念なんだ」という煙鴉から教えられた心構えを胸に、友情の先に向かおうとする斑目。最終回は大いに期待が持てそうだ。


■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『ドロ刑 -警視庁捜査三課‐』
日本テレビ系にて毎週土曜22:00~22:54放送
出演:中島健人(Sexy Zone)、遠藤憲一、石橋杏奈、中村倫也、江口のりこ、野間口徹、田中道子、生島翔、丸山智己、板尾創路、稲森いずみ
原作:『ドロ刑』福田秀(集英社「週刊ヤングジャンプ」 連載)
脚本:林宏司
音楽:木村秀彬
主題歌:Sexy Zone 「カラクリだらけのテンダネス」(ポニーキャニオン)
演出:大谷太郎、中島悟(AXON)、高橋朋広
制作協力:The icon
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dorokei/
番組公式Twitter アカウント : @dorokei_ntv

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる