日本初上陸のプレミアムシアター「ドルビーシネマ」を体感 Tジョイ博多内覧会レポート

国内初導入、ドルビーシネマを体験

 その後の記念上映では、『レディ・プレイヤー1』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』をそれぞれ2D上映にて鑑賞。上映が始まってまず目を見張るのは、シアター内の暗闇の構築力だ。前述の通り、シアターそのものが視覚ノイズを徹底して省いた構造をしているため、客電が落ちると、プロジェクターが起動するまでの数秒間、完全な闇が訪れる。その場に自分とスクリーン以外消滅してしまったかのような感覚を覚え、身が引き締まる。

 映像に関しては、大満足としか言いようがない。コントラスト比の高さにより黒の微妙なニュアンスすら再現してしまう。そのため特に、『ファンタスティック・ビースト』の夜間での戦闘シーンが鮮明に映し出される。DCコミック作品など、画面が暗い状態で戦闘が行われる映画にはピッタリではないだろうか。

『アリー/ スター誕生』(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 現在T・ジョイ博多では、ドルビーシネマオープニング作品として、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を上映中。これに続き12月21日公開の『アリー/ スター誕生』がドルビーシネマ対応作品として上映が予定されている。監督・主演を務めるブラッドリー・クーパーは、ドルビーシネマにすっかり魅了されたようで、本作の各国プレミア上映を可能な限りドルビーシネマで上映するように強くこだわった。ドルビーシネマでの上映が監督の思い描く作品の完成形とし、上映が叶わなかった地域では、自ら謝罪したとのことだ。

 世界中の映画人が注目するドルビーシネマ。果たして新時代のスタンダードとなりえるのか。今後の展開に目が離せない。

(取材・文=安田周平)

■T・ジョイ博多「ドルビーシネマ」概要
座席数:348席(346席+車椅子2席)
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1JR博多シティ内9階
公式HP:http://kinezo.jp/pc/t-joy_hakata

■T・ジョイ博多「ドルビーシネマ」公開予定作品スケジュール
11月23日(金)『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2D字幕/3D字幕)』
12月21日 (金)『アリー/ スター誕生』
2019年1月11日(金)『クリード2(原題)』
2019年2月1日(金)『メリー・ポピンズ リターンズ』
2019年2月8日(金)『アクアマン』
2019年2月8日(金)『ファースト・マン』
2019年2月22日(金)『アリータ:バトル・エンジェル』
2019年3月『移動都市/モータル・エンジン』
2019年3月『キャプテン・マーベル』

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