宮野真守、異彩放つ 想像の斜め上をいく『ゾンビランドサガ』がアイドルアニメと差別化できた理由

 ヘドバンアイドル(仮面女子、BiSなど)やヒップホップアイドル(RHYMEBERRY、lyrical schoolなど)は実在するが、こうした地下アイドルを描いているアニメはまだ少ない。単に「ゾンビ」と「アイドル」という異色の要素を掛け合わせただけでなく、地下アイドルに焦点を当てた部分でも、『ゾンビランドサガ』が他のアイドルアニメと大きく差別化される要因となっている。

 さらに、色々とぶっとんだ設定のなかで、とりわけ異彩を放っているのが、巽幸太郎役・宮野真守の演技だ。本作では、かなり突き抜けたキャラクターのアイドルプロデューサーを演じている宮野。一方的なハイテンションとウザ絡み、ボケに次ぐボケで、何を言っているのかまったく意味がわからないのだが、このキャラがクセになって仕方ない。ネット上では「宮野真守(CV:宮野真守)」とも言われているが、もはや演技というよりも素で楽しんでいるかのような生き生きとした彼の演技も、本作を大いに彩っている。

 1話、2話と、有無を言わせぬテンションで駆け抜けたストーリーも、3話、4話になってようやくややクールダウン。少しずつではあるが、アイドルアニメらしい輪郭が浮かび上がってきた。この後、ゾンビ少女たちが真面目にアイドル活動をしていくなかで、お涙展開なども待ち受けているのだろうか……。先が読めないながらも、楽しみに今後の放送を待ちたい。

■まにょ
ライター(元ミュージシャン)。1989年、東京生まれ。早大文学部美術史コース卒。インストガールズバンド「虚弱。」でドラムを担当し、2012年には1stアルバムで全国デビュー。現在はカルチャー系ライターとして、各所で執筆中。好物はガンアクションアニメ。Twitter

■放送情報
『ゾンビランドサガ』
AbemaTV、AT-Xにて、毎週木曜日23:30〜
TOKYO MXにて、毎週木曜日24:00〜
声の出演:宮野真守 、本渡楓、田野アサミ、種田梨沙、河瀬茉希、衣川里佳、田中美海、三石琴乃、吉野裕行、高戸靖広
原作:広報広聴課ゾンビ係
監督:境宗久
アニメーション制作:MAPPA
(c)ゾンビランドサガ製作委員会
公式サイト :zombielandsaga.com
公式Twitter:@zombielandsaga



インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アニメシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる