『下町ロケット』はゲスト出演者の“怪演”も見どころに? 古坂大魔王、徳重聡らの嫌味な演技が話題

『下町ロケット』ゲストの“怪演”が話題

 軽部は、場を乱すこともしばしばあるが、佃からは「とっつきにくいかもしれないが、能力はある男」と評価されている。第1話では、コストとスペックの観点の違いから立花と衝突。第2話では、ギアゴーストの社員を挑発し事を荒立てるが、部品チェックに投影機を使う発想は、天才エンジニア・島津裕(イモトアヤコ)も認めるほどだ。

 演じる徳重聡は、2000年に『21世紀の石原裕次郎を探せ!』でグランプリを受賞した石原プロモーション所属の40歳。『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)が代表作に挙げられ、今回『下町ロケット』で演じている軽部とは似ても似つかない役である。だからこそ、古坂と同じように視聴者に強いインパクトを残しているのだろう。きっと彼にとっても、本作は大きなターニングポイントになる予感がしている。

 ストーリーは、ギアゴーストに内通者がいるという疑惑が持ち上がり終幕。佃製作所のギアゴースト買収をいち早く知ってしまったエンジニアの坂本菜々緒(菅野莉央)、柏田宏樹(馬場徹)が怪しく演出されているが、彼らも今のキャラとは一変した怪演を見せてくれるのだろうか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
日曜劇場『下町ロケット』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真、立川談春、安田顕、和田聰宏、今野浩喜、中本賢、谷田歩、朝倉あき、真矢ミキ、木下ほうか、恵俊彰、池畑慎之介、倍賞美津子ほか
原作:池井戸潤『下町ロケット ゴースト』(小学館刊)
脚本:丑尾健太郎
プロデューサー:伊與田英徳、峠田浩
演出:福澤克雄、田中健太
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/

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