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蒼井優と漫画が役者たちの素顔を引き出す 『このマンガがすごい!』が描く“演じること”の覚悟

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 『このマンガがすごい!』(テレビ東京系)は、11人の役者が自ら実写化したいマンガを選び、そのキャラクターと一体化するまでを追った特殊な記録ドラマである。「画の動かないマンガのコマに、動きのある役者が入る」という特殊な手法に驚かされるが、役者たちがナビゲーター蒼井優とともにマンガについて語り合い、マンガへの愛と実写化への思いを吐露する姿を見ると、特殊な手法が決して異様には映らない。

 本作の魅力は、選んだマンガに対して真摯に向き合う役者たちの姿が、まっすぐカメラに収められているところだ。10月25日現在、第1回〜第3回までが放送されているが、役者たちの実写化への向き合い方には胸を熱くするものがある。

 第1回では森山未來が『うしおととら』の実写化に挑んだ。実写化に対して「不安と期待」を口にした森山。彼は思い入れのある今作に登場する5人の女性の重要性を語り、最適な役者とともに実写化に挑みたいとオーディションを行う。プロ・アマ問わず50名もの女性が参加し、各々が役に対して想いをぶつけていた。役への想いをぶつける50名の女性の熱量は凄まじく、それに真っ向から向き合い、彼女たちとマンガに対して真摯な姿勢を崩さない森山が印象的だった。

 第2回でマンガ『龍』の実写化に挑んだのは東出昌大。剣道経験者だという東出は、経験者だからこそ細部を演じられるのではないかと今作を選んだ。しかし剣道の魅力について問われた東出は「(剣道が)嫌いなんです」と口にする。それでも剣術の道場や剣道の練習に勤しむ彼の姿は活き活きしている。蒼井にそのことを指摘された東出は、剣道と演技、実写化する際の役づくりに対する「尊敬の念」を口にする。

 第3回に出演した森川葵は、実写化するマンガに『NHKにようこそ!』を選んだ。ナビゲーターの蒼井とともに、『NHKへようこそ!』の原作者・滝本竜彦に会いに行った森川の表情が印象的だ。マンガのキャラクターと一体化しなければならない森川は、実写化する“中原岬”の姿を、自身の引きこもり経験から今作をつくりだした滝本から見出そうと真剣だった。ファンとして原作者との対話を楽しみながらも、役者として自身が演じる役の糸口を探ろうとする姿勢が伝わってくる。思い入れのある作品の実写化に対して、複雑な表情を浮かべる彼女に釘付けになった。

      

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