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蒼井優と漫画が役者たちの素顔を引き出す 『このマンガがすごい!』が描く“演じること”の覚悟

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 『このマンガがすごい!』に出演する役者たちに共通しているのが、実写化に対する考え方が必ずしもポジティブではないところだ。実写化に対するネガティブな考えを吐露する姿に、マンガ原作の映画・ドラマに立ち向かう役者たちの苦労が感じられる。しかし、だからこそ彼らは生半可な気持ちで取り組まない。森山は共演者を選ぶ中で、東出は剣道の稽古に取り組む中で、森川は原作者との対話の中で、一体化するキャラクターを自分に落とし込んだ。

「他の人がやるって言うんだったら、自分がやります」

 第3回で、思い入れのあるキャラクターを演じると決めた森川からでた言葉だ。SNSが浸透し、あらゆる人が発信力を待っている昨今、マンガ実写化に対してさまざまな意見が飛び交っている。実写化に際し、役を振り当てられる役者たちはそれらを受け止めている。演じる以上、受け止めざるを得ないとも言えるが、演じると決めた彼らの熱意は、画面の向こうからでも突き刺さるように伝わってくる。役者が背負う“演じる”ことへの覚悟を痛感させられた。

 実写化映像の前に映し出される役者たちの葛藤は、普段視聴者が見ることのできない素の姿だ。役者たちは役柄に没頭する。視聴者や観客が「役者が役柄を演じている」ということを忘れさせるほどに没頭する。しかしその裏側では、演じる役割を担った彼らだからこその苦悩があった。『このマンガがすごい!』では、そんな役者たちの演技に対する思いや姿勢をありありと見ることができる。

 ひとりひとり異なる意見、考え方を持ちながらも、役者たちの実写化への向き合い方は真摯だ。このドラマを観れば、役を落としこむことに妥協を許さない彼らの姿を魅力的に感じられるはずだ。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■放送情報
ドラマ25『このマンガがすごい!』
テレビ東京、テレビ大阪ほかにて毎週金曜深夜0:52〜1:23放送
出演 : 蒼井優、新井浩文、山本浩司、神野三鈴、塚本晋也、でんでん、中川大志、東出昌大、平岩紙、森川葵、森山未來、山本美月
監督 : 松江哲明
構成 : 竹村武司
チーフプロデューサー : 大和健太郎
プロデューサー : 藤野慎也、山本晃久、涌田秀幸
オープニングテーマ : アンジュルム『タデ食う虫も Like it!』
エンディングテーマ : 前野健太
制作 : テレビ東京/C&I エンタテインメント
制作協力 : 角川大映スタジオ
製作著作 : 「このマンガがすごい!」製作委員会
(c)「このマンガがすごい!」製作委員会
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/konomanga/
公式Twitter:@tx_drama25
公式Instagram:@tx_drama25

      

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