浜野謙太、ドラマ引っ張りだこでお茶の間のアイドルに 人気の秘密は“愛すべきキャラ”にあり
ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)で、新堂湊(山崎賢人)との名コンビぶりが好評の看護師・橋口太郎を演じる浜野謙太。「ハマケン」の愛称でも知られる彼は、8月26日放送回よりNHK大河ドラマ『西郷どん』に伊藤俊輔(博文)役でも出演するなど、ますます注目度を上げている。
浜野といえば、元来ミュージシャン。星野源がリーダーをつとめた同窓生インストゥルメンタルバンド・SAKEROCKでは、トロンボーンとスキャットを担当。現在もファンクバンド・在日ファンクのリーダー兼ボーカルとして、精力的に音楽活動を行っている。
一方で、浜野は2006年公開の映画『ハチミツとクローバー』で俳優としてのキャリアをスタート。だが、過去にインタビューで「『ハチクロ』は…何にも考えていませんでした(笑)」と語っており、「演技が音楽の現場とつながると思った瞬間に、ものすごく楽しくなりました。それを教えてくれたのが、吉高由里子さんと共演した『婚前特急』(2011年)ですね。そこで監督が熱心にコメディとはなんたるかを教えこんでくださいました」と明かしている。(参考:マイナビニュース|名脇役でオファー殺到中の浜野謙太、多才を生み出したのは"平凡" - 映画『体脂肪計タニタの社員食堂』)
その言葉に比例するように、浜野は『婚前特急』が公開された翌2012年、5本のドラマに出演。その後、2014年には『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』 (テレビ朝日系)、『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)、2016年にはNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』など、次々に話題作に出演。そして、各作品で浜野が持つ独特の世界観へと視聴者を引き込んできた。
そんな浜野の魅力について考えたとき、どうしても思い浮かぶのが“キャラクターの良さ”。だが、そのひと言で浜野の魅力を片付けてしまうのは少々お粗末。個性が強いにもかかわらず、どんな作品にも馴染んでしまうのが彼の秘技。それぞれの作品で“いい味”という名の図抜けた存在感を放っているのに、ストーリーに寄り添い溶け込むというのは、浜野にしかない強みのように思えるのだ。