サイモン・ペッグが語る、『M:I』ベンジーが愛される理由 「観客が思っていることを代弁している」

『M:I 6』サイモン・ペッグインタビュー

 トム・クルーズ主演のスパイアクション映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が8月3日に公開される。全世界累計興行収入3,000億円以上を記録する『ミッション:インポッシブル』シリーズの第6弾となる本作では、クルーズ演じるIMFのエージェント、イーサン・ハントと彼のチームが、盗まれた3つのプルトニウムを奪い返し、複数都市の同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッションに挑む模様が描かれる。

 今回リアルサウンド映画部では、シリーズ第3弾『M:i:III』からベンジー役でレギュラー出演しているサイモン・ペッグにインタビューを行った。自身が演じるベンジーの成長や、前作『ミッション:インポッシブル:ローグ・ネイション』から続投となったクリストファー・マッカリー監督、そして4度目のタッグとなったトム・クルーズについても語ってもらった。

「もしも声がかからなかったらどうしようと思っていた」

ーー今回の最新作では、ジュリア役のミシェル・モナハンがカムバックしていたり、ウィリアム・ブラント役のジェレミー・レナーがいなかったりと、キャストの変動も多い『ミッション:インポッシブル』シリーズですが、あなたが演じているベンジー・ダンはすっかりシリーズになくてはならない存在になりましたね。

サイモン・ペッグ:(以下、ペッグ):また戻って来ることができてとてもハッピーだったよ。ベンジーは過去3作でチームの中でも重要な役を担ってきたから、実はもしも声がかからなかったらどうしようと思っていたぐらいなんだ。でも、キャラクターの寿命には限りがあるし、このシリーズはいろんなキャラクターが登場したり、いなくなったり、また登場したりと先が読めない部分もあった。ベンジーがもしかしたら殺されてしまう可能性すらあるからね(笑)。

ーー確かにその通りですね(笑)。『M:i:III』で初登場した頃から振り返ってみると、ベンジーも大きな成長を遂げました。

ベンジー:もともとはIMFの技師だったベンジーが、今やエージェントメンバーとしてイーサンたちとともに中心的な役割を担っている。僕自身も歳を重ねているように、ベンジーも成長していて、その過程を演じられるのはすごく楽しいことなんだ。初めて銃を撃つ経験をはじめ、ベンジーは危機的な状況を何度も経験して、成長してきた。今後もベンジーが登場するのであれば、安心して見守ってもらえるんじゃないかな。ルーサー(ヴィング・レイムス)もそうだけど、このチームの一員はみんななくてはならない存在になっていると思うよ。

ーー『スター・トレック』シリーズのスコッティも、この『ミッション:インポッシブル』シリーズのベンジーもそうですが、あなたは“愛されキャラ”を演じることが多いように思います。

ペッグ:ベンジーは作品におけるヒーローではなく、その代わりとなるようなキャラクターだね。ベンジーもスコッティも観客が共感できるキャラクターだと思うんだ。スコッティはカークがやろうとしていることに対して、「無理だ」とか「バカげてる」と、頭の中で思っていることをすぐに口に出してしまうところがある。ベンジーも同じように、イーサンのやろうとしていることがいかに無謀であるかを指摘する。観客が思っていることを代弁するキャラクターなんだよね。そういった等身大な部分がみんなに愛される理由なんじゃないかな。

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