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加藤シゲアキ、勝利への覚悟を決意する 『ゼロ 一獲千金ゲーム』零役で見せる“強さ”

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 『ゼロ 一獲千金ゲーム』の第3話が7月29日に放送された。「平成の鼠小僧」とも呼ばれる義賊の宇海零(加藤シゲアキ)が、「ゲームに勝てば人生一発逆転」の命を賭けたサバイバルゲームに参加する。仲間をも蹴落とさなければならない厳しい状況の中で、自分が勝つことより他人が負けないことを選ぶ零。しかし第3話では「他人を守るためには自分が勝たなければならない」と、零がこのゲームに勝ち抜くための覚悟を決める回だった。

 物語前半は、第2話に引き続き「クォータージャンプ」に翻弄される零の姿が描かれる。4方向のうち1つしかないセーフエリアへ飛ばなければ、勝負に勝つことはできない。セーフエリア以外に飛んだ場合、挑戦者は奈落の底に転落する。零は目隠しをされた状態でその場に立たされる。声役と呼ばれる他の挑戦者は、零を自身の方向に飛ぶように誘導し、零を混乱させる。

 クォータージャンプでは顔面に黒い布を被せられているため、声役はもちろん、このゲームを鑑賞している参加者たちにも零の困惑する表情は見ることができない。視聴者だけが、零の困惑した表情を見ることができる。というのも、加藤は黒い背景に顔だけが映し出される状態で演技をしているからだ。零が戸惑うとき、加藤は目線を下に逸らし、眉間にシワを寄せて激しく動揺する。口元は真一文字に結ばれ、深く考え込む零の表情が画面に映し出される。その一方で、学生時代からの同級生・山口カズヤ(増田貴久)に「カズヤを信頼している」と話すときには、外の様子が見えないにも関わらず、声のする方向にまっすぐ目を向けて語りかける。

 結局カズヤは零を騙すことに失敗するが、零がカズヤを最後まで信頼していたことに偽りはなかった。加藤による表情だけの演技と零がカズヤに語る台詞から、強い劣等感を抱えるカズヤの心のわずかな変化を容易に感じとることができる。カズヤがその場から立ち去るときに発した「生きろ」という台詞の重み、これは加藤が零の誠実さを自由のきかない演出の中で演じたからこそ伝わるものがある。

      

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