新木優子が“明るい格好”を選ぶ理由 『コード・ブルー -もう一つの日常-』で描いた“気持ちの力”

横峯が派手な服を選ぶ理由とは?

 「私は気持ちの力を信じたい」。7月23日より5夜連続での放送がスタートしたスピンオフドラマ『コード・ブルー -もう一つの日常-』(フジテレビ)。2017年7月クールドラマで放送されていた『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』(フジテレビ系、以下3rd Season)から登場を果たしているフライトドクター候補生の名取颯馬(有岡大貴)、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)、フライトナースの雪村双葉(馬場ふみか)を軸に、彼らの救命救急の日常が描かれる。

 24日の放送は、オレンジ色で花柄という派手なコートを着て出勤する横峯のシーンから始まる。名取からは「相変わらずすごいな。どこに売ってんのそれ?」とバカにされるが、横峯の担当患者である白井佳奈は「可愛い。花柄のコート」と笑顔を見せる。

 横峯はこれまで“今どきの若者女子”として描かれてきた。3rd Seasonの第1話でも髪をくるくると指でいじりながら「もう戻るんですか? やっぱりヘリってはやーい」と慌ただしい初療室で緊張感のない様子。医者を目指したきっかけはドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)であり、明確な志を持っていたわけでもない。しかし多くの現場経験を経て、患者、そしてドクターとしての自分と向き合うことで成長してきた。

 佳奈が病気による痛みが頻繁に出るようになり、横峯は佳奈のために花柄のマフラーをプレゼントしたり、お母さんと一緒に「いたいのいたいの、飛んでいけ」とおまじないをかけたりする。横峯の患者を思う性格が表れたシーンであり、それに対して優しい視線を向ける名取も印象的だった。

 横峯の患者に対する愛情は、他のフェローたちと比べても当初から感じられていた。3rd Seasonの第2話では、藍沢耕作(山下智久)の「(患者は)最高の練習台だ」という言葉にショックを受け涙を流していた横峯。目線を合わせて笑顔で佳奈に話しかける姿を見ても、患者への愛情は新人の頃からブレてはいない。

 この想いを感じ取った名取は「マフラーといいコートといい、いい色してるよ」と横峯を認め直す。緋山美帆子(戸田恵梨香)の真っ直ぐに患者と向き合える姿勢に憧れを抱いていた名取は、同様の気持ちを横峯にも感じたのかもしれない。

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