沢村一樹が語る『絶対零度』“ミハン”のチームワーク 「AIでは読めない、新しい結束が生まれた」

沢村一樹が語る“ミハン”のチームワーク

 シーズン1ではコールド・ケースと呼ばれる“未解決事件”を、シーズン2では“潜入捜査”をテーマに、新米女性刑事・桜木泉(上戸彩)の活躍と成長を描いてきた『絶対零度』シリーズ。その続編となる放送中のドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)では、新たに元公安のエリート刑事・井沢範人(沢村一樹)を主人公に、“未来の犯罪を予測して捜査する”ことをテーマにした物語が描かれている。

 “未然犯罪捜査チーム=ミハン”のリーダーとして、井沢役を務める沢村は、本作がフジテレビ月9初主演。今回リアルサウンド映画部では、沢村にインタビューを行い、初の月9主演についての心境や、キャスト同士の雰囲気について聞いた。(編集部)

「月9っぽいスタイリッシュな雰囲気」

ーーシリーズ3作目にして初登場、初主演という珍しいパターンですが、お話を聞いたときの率直なお気持ちは?

沢村一樹(以下、沢村):僕に月9主演をオファーする方がいらっしゃるなんて、チャレンジャーだなと思いました(笑)。だって“月9感”ないじゃないですか。僕自身月9に出演したことはありましたけど、主演っていうのは考えたこともなかったので。でも、ありがたいなと思っています。

ーー実際に撮影が始まってみて、いかがですか?

沢村:とくに月9という意識はしていないです。夏の刑事ドラマなのでこれからもっともっと大変になってくるとは思いますけど、本当におもしろいドラマなんですよ。内容もそうですし、“ミハンシステム”っていう実際にはないものを扱っているので、「ん?」と引っかかるところもあるんです。それも含めて、すごくおもしろい作品だと思います。

ーー今までの刑事モノとは違う、新しい刑事モノになりそうですね。

沢村:そうだと思いますね。ちゃんと月9っぽいスタイリッシュな雰囲気もあるし、ミハンシステムを取り入れたことで、すごく人間くさいところが浮き彫りになるというか。人間って、今の段階ではビッグデータでは読み取れないんだなと思いながらやっています。

ーー犯罪を未然に防ぐということで、刑事モノでありながら、犯人がいるわけではないんですよね。

沢村:まずは危険人物が割り出されて、「え? この人?」というところから始まります。殺そうとしている相手が誰かもわからないし、AIがはじき出したことなので“近々”ではあるけれど、実行するのが明日なのか一年後なのかもわからない。それを捜査するのは、実際には難しいと思いますね。

ーー上戸彩さん演じる桜木泉が気になっている視聴者も多いと思います。第1話のラストに桜木が遺体で発見されたという情報もあり、「早くもそんな展開に!?」と驚きました。

沢村:ですよね(笑)。生死の真偽はおろか、井沢も桜木と面識があるのか、ないのかもハッキリとはわからない状態……まだまだ謎だらけです。

「AIでは読めない、新しい結束が生まれた」

ーー現場の雰囲気はいかがですか? 先日『VS嵐』(フジテレビ系)を拝見して、横山裕さんが「まだギクシャクしてます」とおっしゃっていましたが(笑)。

沢村:いやいや、本当にギクシャクしていたら、あれは言えないですから(笑)。みんなで仲良くワイワイやっているというよりは、しっとりと仲良く過ごしている感じがしますね。一番年長が平田満さんなんですけど、平田さんも柔らかい方なので、みんないい意味で気を遣わずご一緒させていただいてます(笑)。空いている時間はやりたいことをやって過ごして、まとまる時にまとまるという、いいチームが出来上がっていると思います。

ーー“未然犯罪捜査チーム=ミハン”はトラブルメーカーたちの集まりですが、共演者の中でトラブルメーカーになりそうな方は?

沢村:制作発表のときに少し話が出ましたけど、柄本時生くんが撮影に45分遅刻してきました(笑)。いきなり45分押しから撮影が始まるという。でも、結局2時間巻いたんですよ!

ーー実質2時間45分巻きですね(笑)。

沢村:けれども、もしかしたら彼が遅刻したおかげで巻いたのかもしれないです。

ーー士気が上がったということですか?

沢村:はい。それこそAIでは読めない、新しい結束が生まれたのかもしれません(笑)。

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