『絶対零度』関ジャニ∞ 横山裕が挑戦する新しい刑事役 少しずつ見えてきた山内徹の人物像

 7月クールの連続ドラマが次々とスタートし始めた。7月9日からは、関ジャニ∞の横山裕が出演する『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)が放送開始。初回視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調なスタートを切った。

 『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』は、『絶対零度~未解決事件特命捜査~』(2010年)、『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』(2011年)に続く、シリーズの3作品目。Season1、Season2の主演・桜木泉役は上戸彩が務めていたが、今回のSeason3は沢村一樹が主演のバトンを受け継いでいる。桜木は失踪した設定になっており、第1話の最後ではベトナムで遺体で発見されるという衝撃の事実が明かされた。物語全体を通して、桜木の存在がどう絡んでくるのかも注目だ。

 その桜木のバディである山内徹を演じるのが、関ジャニ∞の横山。山内はSeason2の最終回に出演していたが、どんな人物であるかはまだベールに包まれていた状態。しかし、Season3の第1話によって、山内の人物像が少しずつ見えてきた。山内は失踪した桜木を独自で調査し続けていたが、捜査が滞留したところで上司を殴ってしまう。それがきっかけとなり、井沢範人(沢村)率いる資料課分室へと異動になる。この資料課分室は表向きであり、実はAIが統計学的にこれから起こり得る重大犯罪、とりわけ殺人事件を起こす可能性の高い人物を割り出すシステム「未然犯罪捜査システム(ミハンシステム)」の実用化プロジェクトを秘密裏に進める部署である。

 山内は「違法捜査だ」「冤罪の可能性がある」と、プロジェクトに参画することに抵抗を見せ、不貞腐れたような態度が多かった。ミハンチームを統括する、刑事企画課特別役の東堂定春(伊藤淳史)にも噛み付くシーンもあったほどである。他にも、潜入捜査中に正義感から1人で突っ走りそうになり、井沢に止められるシーンも。しかし、最終的にはミハンチームと協力をし、真犯人検挙に一役買う結果となった。これにより、山内という人物は倫理観と正義感が非常に強い人物だということが分かる。

 実際、横山はコメントで「山内は(刑事としての)信念があって、出世のために仕事をしている人が許せないんだろうし、正義感をもった人だと思います。“ミハン”チームで違法にあたる捜査をしたり、“ミハンシステム”が冤罪を生む可能性だってあるシステムでもあるので、“本当にやっていいのか?”と疑いながらもやらなくちゃならないという葛藤もあったりして……」と語っている。井沢や小田切唯(本田翼)のようにひょうひょうとしたキャラクターとの対比も、山内のキャラクターを魅力的に見せる要因の一つなのだろう。

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