「前半と後半ではジャンルが違う」 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』J・A・バヨナ監督インタビュー

「前半と後半ではジャンルが違う」 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』J・A・バヨナ監督インタビュー

ーー3部作における2作目ということで、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を参考にしたり意識したりすることはあったんでしょうか?

バヨナ:『ロスト・ワールド』は批評的には厳しい意見が多い作品ではあるけれど、僕は素晴らしい作品だと思っているんだ。あの作品をダメだという人は、映画全体を捉えきれていない。物語には限界があるかもしれないけれど、映画としては全く限界がないんだよ。僕にとってはあれこそがスピルバーグの純粋な映画なんだ。彼が1作目の成功に甘えずに、カメラの構図やフレームの中に恐竜や人間をどう入れるかなど、いろんなことを実験していて、それが革新的で素晴らしい。特に僕が好きなシーンは、バスが宙吊りになってガラスが割れるシーン。あのシーンがどのように構築されて、物語においてどのような機能を果たしているのかなど、『ロスト・ワールド』から学んだことはこの作品にも反映されているよ。

ーースピルバーグ監督はあなたにとっても憧れの監督だったようですが、実際に一緒に仕事をしてみてどうでしたか?

バヨナ:実際に彼の前に立つとものすごく緊張するけれども、スピルバーグはそれを和らげるかのように常に話を聞いてくれるんだ。「こういうショットを撮りたい」とか「こういうシーンにしたい」というような具体的な話を僕がすると、彼は情熱的なアイデアをくれて、それにまた僕がアイデアを被せて……という感じで、とても創造的なディスカッションをすることができたよ。

J・A・バヨナ監督 (c)Universal Pictures_Giles Keyte

ーー本作のエンドクレジットには、あなたと親交の深いギレルモ・デル・トロ監督の名前がありましたね。

バヨナ:1本目の長編監督作『永遠のこどもたち』の頃から、ギレルモは僕にとって常にメンターのような存在なんだ。何かあったらいつでも電話をしてくれとも言ってくれている。僕にとっては今回初めてのハリウッド映画だったけれど、ギレルモはハリウッドで何年も仕事をしているから、分からないことがあったときには常に彼に電話をして意見をもらっていたよ。しかも、編集の最終段階では編集室まで来て、アドバイスもくれたんだ。スピルバーグと同じで、ギレルモは常にアイデアを与えてくれる、とても信頼できる映画監督だよ。

(取材・文=宮川翔/写真=奥野和彦)

■公開情報
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
全国公開中
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ
製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ
キャラクター原案:マイケル・クライトン
脚本:デレク・コノリー、コリン・トレボロウ
監督:J・A・バヨナ
キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム
配給:東宝東和
(c)Universal Pictures
公式サイト:http://www.jurassicworld.jp/

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