再び出会った永野芽郁と佐藤健 『半分、青い。』律のプロポーズは何を意味する?

『半分、青い。』律のプロポーズの意味

 それでも律は、そんな憂鬱が入り交じる東京の鈴愛のことを頭から忘れようとしていたわけではなかったのだ。鈴愛と離れ離れになってからも、ちゃんと鈴愛の漫画を読んでおり、心のどこかで鈴愛のことを考え続けていた。風で飛ばされていく短冊を取ろうとする鈴愛を引き止めた律。もう、その短冊の夢は叶ったからいいんだと。ロボットを作れるようにという七夕の願いは、鈴愛の夢であり、律の夢だった。2人の共通の夢だった。それが叶ったということは、律にとっては一つの区切りであったのかもしれない。数年前は確かに“別れ”があった。でもあの年の七夕の願いが叶った今、もう一度こうして会うことができた。だからこそ、今が一緒に2人で歩んでいくタイミングなのではないかと。そんな中で、ソウルメイトという2人の特別な関係性のことが頭から離れて、とっさに気持ちが溢れ出てしまったのだろう。

 結局、律のプロポーズを断ってしまった鈴愛。今後どのように2人の人生が進んでいくのか全くわからなくなってきた中、この後どこで鈴愛と律が接点を持つのか? 引き続き、七転び八起きの2人の人生に注目していきたい。

(文=國重駿平)

■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊/豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、古畑星夏
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

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