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志尊淳演じるボクテ、秋風塾から涙の旅立ち 『半分、青い。』鈴愛がついに漫画家デビューへ

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 オフィス・ティンカーベルで働く秋風羽織(豊川悦司)のアシスタントであり、漫画塾「秋風塾」で漫画家デビューを夢見る藤堂誠(志尊淳)、通称・ボクテ。『半分、青い。』(NHK総合)第11週「デビューしたい!」は、ボクテがオフィス・ティンカーベルから出て行くことに。アマチュア時代に「金沢の鬼才」と呼ばれたほどの実力を持ち、「ボクって…」が口癖のゲイの美少年というボクテは、自分をしっかりと持ちながら、同じアシスタント仲間の鈴愛(永野芽郁)やユーコ(清野菜名)を思いやることができる人物だった。

 鈴愛が初めてオフィス・ティンカーベルにやってきたとき、最初に声をかけたのはボクテだった。鈴愛が正人(中村倫也)、そして律(佐藤健)にフられたときも、陰ながら彼女を見守り、ユーコとはまた違う形で鈴愛を支えていた。しかし、アシスタント仲間であり、同じ屋根の下でプロを目指すライバルだったユーコが、先に漫画デビューを果たし、秋風が鈴愛の才能を見出し始めると、ボクテは嫉妬とともに焦る。

 そこに拍車をかけたのが、母親からの呉服店を継がせたいという手紙だった。目に見える結果を残したかったボクテは、鈴愛の「神様のメモ」を基に制作した漫画で『月刊アモーレ』でデビューを飾ってしまう。しかし、秋風の指導のもと作り上げてきたボクテの「女光源氏によろしく」も『月刊ガーベラ』大賞新人賞に選出されていた。鈴愛のアイデアを使ったこと、勝手に『月刊ガーベラ』担当者と密会していたこと、ボクテの背徳行為に秋風は激怒。

 「頑張っているものは報われる。そう信じている。一度は終わったと思った命だ。生き直したい、若い者たちと一緒に」。秋風が菱本(井川遥)にそう打ち明けていた通りに、秋風は秋風塾の3人を信頼し、それぞれが独り立ちする未来を夢見ていたはず。「こんなによくして頂いたのにごめんなさい。先生のことを尊敬していたのに、描く世界が好きだったのに」と秋風に泣きながら謝るボクテ。盗作の載った『月刊アモーレ』を机に置き、1人肩を落とす秋風もまた、思わぬ形で教え子を旅立たせることになってしまった。

 オフィス・ティンカーベルを離れたボクテは、ひとまず二丁目の友達のところに向かうと言っていた。性的マイノリティに少しずつオープンになってきた現代に対して、鈴愛たちが生きる1990年代はまだまだ偏見が強く残っていた時代。ボクテが母親からの手紙に書いてある「ゲイとやらも、漫画とやらもやめて」に、「お母さん。漫画家はやめられても、ゲイはやめられないんだよ。ゲイは職業じゃないからね」と天井を見つめ応える姿は、普段は明るく振る舞うボクテが、珍しく弱さを見せる場面だった。

      

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