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ディーン・フジオカ、吐息の演技が妙 『モンテ・クリスト伯』最後に勝つのは“愛”なのか?

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 モンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)の復讐に陰りが見えてきた。柴門暖を“殺した”男たちの大切な物を壊すべく、今まで2人の命を奪い、多くの人たちの人生を狂わせてきた彼だったが、ここにきて過去に愛した目黒すみれ(山本美月)に信念を揺るがされる。

 5月31日に放送されたドラマ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』第7話(フジテレビ系)では、南条幸男(大倉忠義)の崩壊を中心にストーリーが展開された。すみれを心底想い続けた2人の男についに決着がつく。

 結婚式当日に暖を失い、死を考えるまで絶望の淵に経った彼女は、不変の愛を心に秘めていた幸男に救われて今まで生きてきた。「暖を愛したままでいい。生きていてくれればそれでいい」そんな幸男の言葉に、すみれは惹かれていく。愛に優劣は付けられないが、幼い頃からすみれと交流があったのに、突然引っ越してきた暖に彼女を取られてしまった幸男の想いも充分深い。

 幸男の偽の通報がなければ暖は異国の地で、あんな仕打ちを受けずに済んだ。復讐されるのも最もだが、役者の夢が花開くことなく、長年愛した女性までも手に入れられなかった幸男の嫉妬心には、心なしか同情が芽生える。

 暖に復讐を仕掛けた仲間である神楽清(新井浩文)と入間公平(高橋克典)に比べれば、幸男の精神はあまりにも弱い。ショーン・リー(ジョーナカムラ)一家殺害の片棒を担いだ過去を持つ幸男は、マネージャーの江田愛梨(桜井ユキ)がリーの娘であることを知り、彼女の人生を崩壊させた罪悪感から、迷わず首に縄をかけるほど繊細だ。

 幸男は弱さゆえに黒い誘惑に負けてきたが、罪の意識は人一倍強い。愛梨が彼にトドメを刺せなかったのは、明日花(鎌田英怜奈)の存在もあるが、半年間マネージャーとして接してきた彼にどこか情が湧いてしまったのではないだろうか。しかし彼の優しさは、すみれを完全に振り向かせることは出来なかった。

 すみれは真海の元を突然訪問し、最初に現れたときから暖だと気付いていたと打ち明けた。すみれを死んだものと考え、愛梨に「壊してもいい」とまで言っていた彼は、彼女の告白に言葉を失う。この間ディーンは無言の演技を魅せるが、静かに荒げた吐息や、口元の震え、呑んだ息で動く喉仏など、“復讐鬼”から“人間”が顔を出す様子が巧みに表現されていた。

      

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