『モンテ・クリスト伯 』山本美月が語る23歳から38歳への変化「ディーンさんとの関係に注目を」
『巌窟王』としても知られるアレクサンドル・デュマの不朽の名作『モンテ・クリスト伯』を原作とした連続ドラマ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)が現在放送中だ。無実の罪で15年間囚われの身となった主人公・柴門暖(ディーン・フジオカ)が、モンテ・クリスト・真海として生まれ変わり、自身を陥れた男たちに復讐を遂げる物語。第1話の凄絶な拷問シーン、第2話での主人公・柴門暖の変貌ぶりなど、スリリングな展開が視聴者の間で話題となっている。
リアルサウンド映画部では、柴門暖のかつての婚約者であり、暖の復讐のターゲットとなる南条幸男(大倉忠義)の妻・すみれを演じている山本美月にインタビューを行った。信頼を寄せる西谷弘監督の演出の裏側から、本作の魅力まで話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「どうやっても西谷監督を超えられない」
ーー第1話は暖とすみれの結婚式のプロフィールビデオの撮影という、幸せの絶頂から始まります。暖とすみれが互いを愛し合っている姿はとても素敵でした。
山本美月(以下、山本):本作は、暖の“復讐劇”ですが、「すみれの恋愛物語でもある」と西谷監督から言葉をいただきました。第1話に関しては、特にすみれの純真さを出すことができればと心がけていました。
ーー昨年10月期のドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)に続いての西谷監督とのタッグとなりますが、すみれの人物造形について、何かアドバイスを受けましたか?
山本:西谷監督は登場人物の心の機微の切り取り方が本当に巧みです。23歳のすみれに関しては、生まれたときから小さな漁師町で過ごしてきた“やんちゃ”な部分を表現してほしいと。すみれの自転車の乗り方から、ポケットに手を入れる仕草など、本当に細かく演出していただきました。しかも、そのどれもが的確で分かりやすいんです。私が気付かない部分でも気付いてくださるので、どうやっても監督を超えられないと感じています。
ーー第1話では、すみれの「どこにいてもあなたを取り戻す」という強いセリフが非常に印象的でした。
山本:そうは言っていたんですけどね……。暖の無実を信じてはいても、待つことができなかった。近くで一番優しくしてくれていた幸男に惹かれてしまったのも“リアル”だなと感じます。暖との幸せなシーンはすみれの気持ちのとおり、撮影も楽しかったのですが、暖が連行されてからのシーンは演じていても本当につらかったです。暖が捕まってから15年が経ち、38歳となったすみれとして、これからどんな風に暖と向き合うことになるのか、ドキドキしています。