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“宇宙人がアイドルを目指す”設定がなぜリアルに感じるのか 志尊淳主演『ドルメンX』の面白さ

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 毎週土曜の深夜に放送中の『ドルメンX』(日本テレビ系)は、隊長、イチイ、ニイ、サイの4人とドルヲタ女子のヨイというある惑星から地球にきた宇宙人が、「アイドルになったら地球侵略できんじゃね?」ということで、トップアイドルを目指すコメディである。

 こう聞くと、ありえない設定のファンタジーに思えるが、彼らのアイドルを目指す日常は、アイドルファン、2.5次元ファンにとっては、非常にリアリティのあるものになっている。

 隊長をはじめ、4人はまず「ジャノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募し、イチイ以外の3人が最終審査に残り、落ちてしまったイチイが地球に来て初めて「嫉妬」という感情を覚える。そのイチイの行動によって、4人は晴れて同じ事務所に所属、アイドル活動をスタート。そしてその後、4人は2.5次元ミュージカルの『力士の貴公子』(通称リキミュ)の追加メンバー先行合宿に参加するのだ。

 その『リキミュ』で合流した修吾は、彼らの活動にふれ、ドルメンXに新加入。今度は、「『ZEPPO』でのワンマンライブで2千人の客席を埋められなかったら解散」というミッションを受ける。

 このドルメンXを演じる志尊淳、浅香航大、堀井新太、小越勇輝、そして桐山漣の中には、ジュノン出身者とプロフィールに書いている人こそいないが、志尊、小越、桐山はミュージカル『テニスの王子様』出身。実際に同ミュージカルでは、事前に合宿が行われることも有名なため、現実とのシンクロを楽しむ人も多いだろう。

 また、劇中ではサイが作ったオリジナル曲が路上ライブで披露されるのだが、この歌詞は、4人が練習中に口論になり、それぞれのキャラクターを指摘しあい口論になったときに、ドルヲタでマネージャーとなったヨイから、「あんたたちのそれ、全部歌にしちゃえばいいじゃん」と提案され、それがそのまま歌となった。実際にも、アイドルは自分のキャラを明確にしたら人気を得られるというのは、共通認識だ。

 しかも、彼らのグループとしての「キャラ設定」についての描写は面白い。いつも彼らは「地球を侵略しにきた宇宙人だから、地球一のアイドルになって地球征服をする」と言っているが、大真面目に言えば言うほど、キャラ設定に真面目な人だと思われる。

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 確かに、アイドルに限らず、そういうキャラでいくと決め、いつでもそのキャラ設定に基づいてテレビで発言する人も多い。アイドルにも、グループごとに設定がある場合もあるから、こうした設定もリアルに映ってしまう。

 ここまでこのドラマにリアリティがあるのは、実際に原作者である高木ユーナが漫画を描くときに、取材をしながら描いているということにも関係がありそうだ。

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 個人的には、小越演じるニイが、「2.5次元舞台なんて、その界隈では神みたいに扱われるけど、一歩外に出たら誰も名前も知らないような偏った世界じゃん。僕は世間で知られる映像の仕事をしてるんだから」と言うと、隊長が「そういう葛藤しているニイも魅力的だよ」と言うシーンにもぐっときた。ニイもやはり「嫉妬」という感情を知ったのだ。

      

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