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高橋一生演じる伊能の半生を振り返る 『わろてんか』盛り上がりは最高潮へ

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 半年間続いてきた『わろてんか』(NHK総合)も最終回まで残り2週となり、いよいよ物語も大詰めとなってきた。第23週「わろてんか隊がゆく」では、戦地に赴く慰問団が中心に描かれ、中でも団長として信念を曲げずに自分たちのお笑いを届けた風太(濱田岳)に焦点が当たった週であった。

 第24週「見果てぬ夢」で中心となったのは伊能(高橋一生)。時局により、お笑いだけでなく映画までも国の検閲が入り、伊能フィルムの映画は次々と上映中止に。責任を取り社長を辞任した伊能は、北村笑店の映画部顧問として迎え入れられ、「赤穂浪士討ち入り」を題材にした『お笑い忠臣蔵』を制作することとなる。

 第2週よりてん(葵わかな)の前に現れた伊能の初登場シーンは、ステッキを持った紳士の姿で男たちをなぎ倒していくという、今振り返ると何ともキザなものであった。当初、てんとの許嫁の関係にあった伊能は、西洋の自由な恋愛に憧れているという理由で縁談の話を破談に。この考え方は、後の映画制作にかける思いに通じていった。

 伊能の実母である志乃(銀粉蝶)との再会によって、彼は家族の優しさを知る。てんにとって北村笑店の芸人は家族同然であるが、伊能は言わば信頼し合えるパートナー。弱音を吐ける、夢を語り合える数少ない存在だ。そして、伊能にとっても同じ。「泣いて、笑って、恋をして、人生は素晴らしいんだぞ。そういう映画を作りたかった。それが夢だった」。多くを語りたがらなかったスタート当初に比べると、2人の関係が恋愛を超えた特別なものへと深まっていったことが分かる。

 伊能にとって、てんは信頼し合えるパートナーであることに変わりはないが、加えて支えるべき存在という関係性もある。第22週にて、隼也(成田凌)を勘当し落ち込んでいる風太に伊能が肩をトンと押し「笑え」と一言つぶやくシーンがある。「これからも僕たちはおてんさんを支えていくんだろ?」。跡継ぎをなくしたのは北村にとってはつらいことだが、亡くなった藤吉(松坂桃李)の分まで、てんを支えていけるのは風太、そして伊能の役目だ。

 以前から反りが合わない2人であったが、このシーンから距離がグッと近くなり、第23週には布団を並べて寝る間柄に。伊能にとって、弱みを見せられるのは藤吉のみであったが、同じ志を持った仲間として、風太にも心を許したのだろう。

      

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