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『西郷どん』は舞台・鹿児島の象徴に 作品のリアリティを当地出身ライターが解析

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 もちろん本作におけるロケーションの魅力は「仙巌園」だけではない。“薩摩の小京都”と呼ばれる「知覧武家屋敷」や、オープニングでも登場する「龍門司坂」。どこまでも広がる美しい田園風景。先述した『篤姫』や、そのほか近年つくられた映画で、“薩摩ことば”の勉強も兼ねて、『西郷どん』の主な舞台である鹿児島に触れてみるのもあり。小学生たちが錦江湾を横断遠泳する姿を描いた『チェスト!』(2008)や、九州新幹線の全線開通を記念して是枝裕和監督が手がけた『奇跡』(2011)。鹿児島出身の俳優・榎木孝明が自ら企画と主演し、本作でも後にフォーカスされるであろう中村半次郎の生涯を描いた『半次郎』(2010)。いずれもが、単に舞台が鹿児島というだけでなく、鹿児島の魅力が画面いっぱいに詰まっているのだ。ちなみに1988年には藤田敏八監督、沢田研二が主演の『リボルバー』という映画がある。これは冒頭から磯庭園が登場するにもかかわらず、誰も鹿児島弁を話さないというのが面白い。

 焼酎、黒豚、芋、桜島……鹿児島を象徴するものは数多くあるが、この物語の主人公である西郷という人物もまた、「西郷さん」の愛称で地元の人々から親しまれ、鹿児島の象徴となっている。“鹿児島といえば=西郷さん”そんな魅力を広く伝えてくれるであろう作品になることを期待したい。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■放送情報
『西郷どん』
[NHK総合]毎週日曜20:00〜20:45
[NHK BSプレミアム]毎週日曜18:00〜18:45
出演:鈴木亮平、瑛太、黒木華、松坂慶子、風間杜夫、平田満、桜庭ななみ、渡部豪太、塚地武雅、沢村一樹、北村有起哉、高橋光臣、堀井新太、北川景子、青木崇高、小柳ルミ子、鹿賀丈史、渡辺謙
原作:林真理子
脚本:中園ミホ
語り:西田敏行
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/segodon/

      

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