市原隼人、30代で見せる“大人の色気”に絶賛の声 ドロドロの恋愛模様描く『明日の君がもっと好き』
市原隼人が主演する土曜ナイトドラマ『明日の君がもっと好き』(テレビ朝日系)が、1月20日よりスタートした。本作は、恋に冷めた造園デザイナーの松尾亮(市原隼人)、ダメ男とばかり関係を持ち恋をあきらめかけている秘書の里川茜(伊藤歩)、性的アイデンティティーに悩む丹野香(森川葵)、人懐っこいキャラとは正反対の裏の顔を持つ新社会人の城崎遥飛(白洲迅)の4人が繰り広げるヒューマンラブストーリー。
「序章 出逢い」と題された第1話では、この4人の運命が少しづつ交錯し始めていく。“超淡泊男子”ד男運の悪い女”とも例えられる亮と茜は、性格も立場も真逆のような2人である。茜が悪徳タクシーに連れ去られそうになるところを、亮が助けることで2人は出会う。亮が、趣味であるカメラで蝶を撮っていると、茜がスカートの中を撮影していると勘違いをし、喧嘩別れをしてしまう。その後、亮は造園デザイナーとして、茜は社長秘書として再会。亮は撮影してきた昆虫や草花の写真を茜に見せ、誤解を解く。「これがあなたの世界なんだ」と見直す茜に、亮は「謝ってほしいっす」と頼む。我に返った茜は、心のこもっていない棒読みで感謝を述べ、亮の元を去っていく。
市原と伊藤の共演は、映画『リリイ・シュシュのすべて』、『チェケラッチョ!!』に続いて、11年ぶり3度目。これまではまだ10代と20代であった2人が時を経て、今作では大人の恋愛を演じていく。亮が茜にカメラを差し出すシーンでは、市原の伊藤をじっと見つめる視線がナチュラルな彼の性格を伺わせる。また、写真を覗く伊藤の表情には、軽蔑していた彼に興味を抱く心境の変化が滲んでいた。心の機微を表した繊細な演技は、30代となったふたりだからこそ可能なものだったように思う。SNS上でも、市原隼人の“大人の色気”について「あんな表情で見つめられたらたまらない……」「市原さん格好良すぎる、あの声だけでキュンキュンする」など絶賛の声が相次いだ。
この2人の運命に折り重なるのが、丹野香と城崎遥飛の2人。香は、亮が住み込みで働く丹野園の娘。社長の文彦(柳葉敏郎)は、香と亮が一緒になってほしいと願うのだが、香は「男の人が好きなのか、女の人が恋愛の対象なのか分からないんだ」と自身の性的アイデンティティーを亮に打ち明ける。遥飛は茜が働く共実物産の新入社員。茜は、見かけるや否やアプローチをかけてくる遥飛を拒否するものの、少しづつ絆されていく。そんな遥飛は、幼少期に母親から受けた虐待によるトラウマから、年上女性に対しての憎悪にも似た歪んだ感情を持っている。そして、香を見かけた遥飛が声をかけるシーンから察するに、2人も何か関係性がありそうに思える。