岡田将生の“クズキャラ”真骨頂! 映画『伊藤くん A to E』で見せる話術と笑顔
クライマックスでは、自身のある種の信念を語ってみせる伊藤。彼の打算的かつ純粋な態度には、思いがけず胸を打たれた。廣木監督らしい、10分にも及ぶ長回しは演者の技量が試される。その中で延々と語りを止めない岡田の話術には、圧倒されるばかりか、まだまだ引き出しがあることを予感させる。今後もクズっぷりにますます磨きをかけつつ(!?)、さらなる引き出しが開かれていくことに期待は高まる。
■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。
■公開情報
『伊藤くん A to E』
1月12日(金)より全国ロードショー
出演:岡田将生、木村文乃、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、田口トモロヲ、中村倫也、田中圭
監督:廣木隆一
原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
脚本:青塚美穂
音楽:遠藤浩二
主題歌:androp「Joker」(image world)
配給:ショウゲート
(c)「伊藤くん A to E」製作委員会
公式サイト:http://www.ito-kun.jp