馬場徹や間宮祥太朗ら、さらなる飛躍へ 1月期ドラマは2.5次元俳優と『HiGH&LOW』勢に注目
1月5日放送の『女子的生活』(NHK総合)、1月6日放送の『西郷どん』(NHK総合)を皮切りに新ドラマが今週から次週にかけて続々とスタートする。各作品の初回放送を迎える前に、今期注目のドラマ・役者について、ライターの西森路代氏に話を聞いた。
「まず、キャスティングという点で個人的に一番気になるのは、金曜ナイトドラマの『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)です。ヒロイン仲里依紗さんの夫役を、『監獄のお姫さま』(TBS系)の“のぶりん”役が記憶に新しい塚本高史さんが演じるのも注目なのですが、このほかに、CMでは優しい夫を演じたかと思いきや、『闇金ウシジマくん』(MBS・TBS系)などのドラマでは怪演ともいえるような演技も見せる中村倫也さん、映画『HiGH&LOW』シリーズの村山役でおなじみの山田裕貴さんが出ているので期待してしまいます。中村さん、山田さんは映画も公開となる『伊藤くん A to E』でも共演していますが、ふたりとも、周囲の役者を食ってしまうような勢いがあるので、今回もそんな役回りが期待できるのではないかと思います」
2017年のドラマで強い印象を残した俳優たちが、1月からのドラマに引き続き出演するのも注目ポイントと西森氏は続ける。
「『オー・マイ・ジャンプ! ~少年ジャンプが地球を救う~』(テレビ東京系)には、『陸王』(TBS系)の埼玉中央銀行の融資担当・大橋浩役でクールな中にもどこか人間味を感じさせ、リアルサウンド映画部の記事でも、長く読まれた馬場徹さんが出演しています。馬場さん自身もドラマの公式サイトで『台本を読んだ時は、(自分のキャラクターを聞いて)どんな感じのドラマになるのか、想像できなかったです』と語っているだけに、今度はどんなキャラクターを演じるのかが楽しみです。『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)にも、前回から引き続き登場するようなのでこちらも注目です。
『明日の約束』(関西テレビ・フジテレビ系)で、普段はちょっとたよりなげな優しいキャラクターながら、7話で突然ヒロインに対して暴力的な行動を見せ、突然豹変したそのキャラクターの落差を演じたことで驚かせた工藤阿須加さんは『海月姫』(フジテレビ系)で“エリート童貞”の鯉淵修を演じます。映画版の人気も高い作品ですが、長谷川博己さんが演じたこの役をどう演じるのかが気になります。
『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)の間宮祥太朗さんも、昨年は『僕たちがやりました』(関西テレビ・フジテレビ系)や、映画『全員死刑』などで注目されました。これまでは、同年代の群像劇に出ている姿が個人的には印象に残っていましたが、今回は、木村拓哉さんや江口洋介さんといった先輩俳優とがっつり向き合う形での共演なので、その中でどんな色を出すのかが楽しみです。
また、『HiGH&LOW』出演者勢は、今期のドラマでも欠かせない存在になりつつあるのを感じます。LDH勢としては、Huluですでに配信されている作品ではありますが、『漫画みたいにいかない。』(日本テレビ)に山下健二郎さんが、『女子的生活』には町田啓太さんが出ます。またSWORDの面々も、窪田正孝さんは『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の脚本家・野木亜希子さんが手がけた『アンナチュラル』(TBS系)に、柳俊太郎さんはさきほどの『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』にキャスティングされています。亀梨和也さん主演の『FINAL CUT』(関西テレビ・フジテレビ系)には林遣都さんの出演が決まっています。火曜21時の関西テレビ制作作品は、これまでにも『銭の戦争』や『嘘の戦争』などの復讐ものを送り出してきた枠でもあるので、期待が高まります」