米倉涼子が吐露した“本音”と“理想の手術”とは? 『ドクターX』シーズン6への期待

 有無を言わさず大門の出禁を解除する蛭間院長(西田敏行)に、副部長トリオは大門の体調を気遣い、他のドクターたちは誰が彼女のオペをするか熱く語り合う。今までのどのエピソードよりも、登場人物全員がひたすら大門未知子を救うという目的のために、ひとつになっていくわけだ。そして、ますます腕を上げ、大門から彼女のオペの執刀医を任せられる西山。彼の存在は、確実に今後のシリーズで重要な位置を占めていくに違いない。

 今回の劇中で、大門は城之内(内田有紀)にこう語る。「どんな医者も一度は患者になってみるべきだね。患者になるって意外と怖い。知らなかった」。これまでどんな難しいオペもこなしてきた彼女自身が本音を吐露し、病というものに改めて向き合う。そして、内神田のオペの最中に語り出す「理想の手術」に、あらゆる可能性を考えた彼女流のオペの方法が記されたノートの登場。大門未知子というドクターのすべてをさらけ出したこの最終回は、彼女が今後さらに進化するという伏線になるということだろう。シーズン6が作られることに期待したい。

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『ドクターX ~外科医・大門未知子~』
テレビ朝日系列にて毎週木曜夜9時~
出演:米倉涼子、永山絢斗、内田有紀、遠藤憲一、鈴木浩介、田中圭、陣内孝則、岸部一徳、段田安則、草刈正雄、西田敏行 ほか
脚本:林誠人、寺田敏雄、香坂隆史
演出:田村直己(テレビ朝日)、松田秀知(共同テレビ)
公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x/

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