VR版『マリオカート』は絶対プレイすべき! 「VR ZONE SHINJUKU」体験レポ

「VR ZONE SHINJUKU」体験レポ

 超現実エンターテインメントEXPO「VR ZONE SHINJUKU」は、東京・新宿の歌舞伎町にて2017年7月14日にオープンした国内最大級のVRエンターテインメント施設だ。同施設には、『マリオカート アーケードブランプリ VR』や『エヴァンゲリオン VR The 魂の座』など、常時10タイトル以上のVRアクティビティが設置されているほか、プロジェクション・マッピングを活用した体験型のバーチャルリゾートアクティビティ『トラップクライミング』や『ナイアガラドロップ』などもある。バーチャルリゾートカフェ&ダイナー『GLAMPER’S』では、ここでしか味わえないオリジナリティ溢れる料理が供され、施設の中心には「センターツリー」と呼ばれるオブジェが設置してあり、季節ごとに異なる照明とプロジェクション・マッピングによる光の演出を楽しむことができる。

施設中央にある「センターツリー」

 リアルサウンド映画部では、最新の映像技術とエンターテイメントを体験するため、同施設を訪問。映画部のゆとり女子・戸塚安友奈がナビゲーターとして、いくつかのアクティビティに挑戦した。

戸塚安友奈(24歳)。趣味は睡眠、特技は食事

 戸塚がまず、まっしぐらに向かったのは『マリオカート アーケードブランプリ VR』。任天堂の大人気レースゲーム『マリオカート』のVR版で、カイトを使って空中を滑空したり、ミドリこうらを手で掴んで投げ合ったりと、VRならではのギミックが数多く仕掛けられている。また、カート型の筐体が振動したり、プレイヤーに風を当てたりすることで、路面のデコボコや浮遊感も表現される。腕に着けた装置によって、ハンドル操作以外にもいろいろなアクションを楽しむこともできる。普通自動車免許を取得していて、地元・群馬では自ら運転するという戸塚だが、果たしてそのドライビング・テクニックやいかに……。

普段はツンツンしている戸塚だが、プレイ中はまるで少女

「小さい頃から何度も遊んできたマリオカート。実際にその世界に入って、レースができるということで、乗る前からドキドキワクワクが止まりませんでした。いざ乗ってみると、まずレース相手のひとり、ワリオの大きさと威圧感に驚きます! レースが始まると、実際に走っているような疾走感と揺れ具合が感じられました。道路の真ん中と端っこで、乗っている感覚が違っていたりと、細かい部分もリアルに作り込んであって、テンションが上がっちゃいました。そして何と言っても空を飛んでいる時の開放感! 最高すぎて思わず声が出ます。でも、バナナでスリップした時の悔しさは、今までのマリオカートとは比べ物にならないほど。全身を使って叫びながら楽しんだので、端から見たらだいぶ恥ずかしい光景になってたかも……(照)」(戸塚)

 同施設を案内してくれた、株式会社バンダイナムコ エンターテイメントの後藤忠浩さんによると、「VR ZONE SHINJUKU」のキャッチコピーは「さあ、取り乱せ」で、「普段の生活とか人生の中で、やろうと思ってもできない体験を、VRという最新技術を使って体験してもらう施設です。筐体を使ってVR映像と同時に、身体にも刺激を与えることで、プレイヤーの脳が完全に騙されます。その体験で“取り乱して”もらって、ストレスを解消してもらえれば」とのこと。戸塚も「とにかくリアルで、本当に異次元にいるみたい。ここにいる間だけは、原稿の締め切りなどを忘れられて、現実逃避できます!」と嬉しそうだ。

 続いて向かったのは、『極限度胸試し 高所恐怖 SHOW』。ビルの高層階から伸びた一本の足場の先にいる子猫を救うというアクティビティで、VR映像を見ながら、実際に木の板でできた足場を歩く。戸塚は、特に高所恐怖症というわけではないそうだが……。

戸塚は意外と平気そうに歩いていたが、本当に怖いので高所恐怖症の方はご注意を!

「ビルの下がどうなっているのか気になり、上から覗き込むと、思っていた以上に地上の景色や高さ感がリアルでヒヤッとしました。足場の不安定さやヘッドホンから聴こえてくる音も臨場感たっぷりで、まるで風に煽られているような錯覚に陥ります」(戸塚)

猫の子を救出する戸塚。やや雑に扱っていた

 思いのほか、戸塚は平気そうに子猫を救出していたが、このアクティビティはある職業の人ほど、強い恐怖を感じるものだと後藤さん。「ビルの建築などに携わる鳶職の方にこのアクティビティを体験してもらったところ、高所の危険さをよく知っているからこそ、リアルに恐怖を感じたみたいでリタイアされていました。実際にはありえないシチュエーションを体験できるのも、この施設の魅力です」

 そんな後藤さんのイチオシは『極限度胸試し ハネチャリ』。自転車のような足こぎ式の飛行機で断崖から飛び立ち、頂にある城を目指すアクティビティだ。自転車を漕ぐことで機体が上昇し、ハンドル操作で自由に空の散歩を楽しむことができる。ハンググライダーやパラグライダーのような空中遊泳体験を気軽に行えるとあって、とても人気の高いアクティビティだそうだ。

『ハネチャリ』はゆったりと空を舞う感覚なので、怖いのが苦手な方にもオススメ

「まるでエアロバイクに乗っているかのような運動量。一回やるだけで滞っていた全身の血流が、巡り始めたことを実感します。驚くほど、映像が幻想的で美しいので、ヘッドをつけた瞬間にその世界観に大興奮しちゃいました! 初めから最後まで、景色に見惚れてしまい、首を上下左右に振りながら独り言を呟いていたみたいで恥ずかしいです……。毎日のように何回でも乗りたいと思えるので、いつかハネチャリダイエットが一世を風靡するかも」

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