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『刑事ゆがみ』の面白さは“昭和”と“平成”のバランスにアリ? “全員ハマり役”の巧みな設定を読む

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 最後に忘れてはならないのが、弓神と羽生2人を厳しくも優しく見守る係長・菅能を演じる稲森いずみの美しさとかっこよさだ。2話で自殺しようとする水野美紀演じる教師を追いかけるためにヒールを脱いで走り、その後教師の告白で全てを察し、「これ以上聞くな」と机の下で隣の弓神に合図する裸足の足にキュンとしたのは私だけではないだろう。彼女の強さと垣間見える繊細さ、互いに理解し合っている弓神との友情も見逃せない魅力の1つだ。

 1話で杉咲花が言っていた「駅のホームから車掌としていろんな人の人生をちょっとずつ垣間見る」話は、このドラマの本質ではないだろうか。テレビドラマや映画は往々にしていろんな人の人生をちょっとずつ垣間見る、追体験する性質を持っているのは確かだが、このドラマは特に、いろんな人の心のゆがみや愛を通して生まれる切ないドラマを1話ごとに見せてくれている。

 電車での旅は、まだ始まったばかりだ。

■藤原奈緒
1992年生まれ。大分県在住の書店員。「映画芸術」などに寄稿

■放送情報
『刑事ゆがみ』
フジテレビ系にて10月12日(木)夜10時~
出演:浅野忠信、神木隆之介、稲森いずみ、仁科貴、橋本淳、山本美月
原作:井浦秀夫『刑事ゆがみ』(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)
脚本:倉光泰子、大北はるか、藤井清美
主題歌:WANIMA「ヒューマン」
プロデュース:藤野良太、高田雄貴
演出:西谷弘、加藤裕将、宮木正悟
制作:フジテレビ
(C)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/yugami/

      

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