竹内涼真と佐野岳のマラソン真剣勝負も! 『陸王』初回から骨太な展開に

『陸王』竹内涼真と佐野岳がマラソン真剣勝負

 第1話の終盤では、「陸王」と命名されることになる「マラソン足袋」をめぐって、人々は出会い、葛藤し、困難を乗り越えていく様子が描かれた。「嬉しいこと」と「悲しいこと」が次々と起こり、光が見えたかと思えば、すぐに曇ってしまう、その繰り返しだ。資金繰りが行き詰まる宮沢。銀行からは社内でのリストラをすすめられ、噂を耳にした従業員たちが抗議の声を上げる。そして「新規事業の提案など経営悪化を招く」として坂本は左遷となり、宮沢の前で上司・大橋(馬場徹)から激しく叱責を受ける。それに対し宮沢は「立場は違っても、私は(坂本を)同志だと思っている。その同志をバカにするのはやめていただきたい」と一喝し、40年前の「マラソン足袋」を手に「これは失敗作だが、たすきなんだ。社員一人ひとりがランナー。誰かひとり欠けてもゴールすることはできない」と声を大にする。彼の手にするシューズ箱には「陸王」とあり、従業員たちへ満面の笑みを見せる。


 のっけから連続する骨太な展開。これから約3カ月間、憂鬱な日曜の夜が、熱く爽やかなものとなりそうだ。早くも次週が待ち遠しい。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■放送情報
日曜劇場『陸王』
毎週(日)21時~
出演:役所広司、山崎賢人、竹内涼真、上白石萌音、風間俊介、音尾琢真、和田正人、佐野岳、馬場徹、桂雀々、阿川佐和子、志賀廣太郎、光石研、キムラ緑子、檀ふみ、市川右團次、ピエール瀧、寺尾聰ほか
原作:池井戸潤「陸王」(集英社刊)
脚本:八津弘幸
プロデューサー:伊與田英徳、飯田和孝、川嶋龍太郎
演出:福澤克雄、田中健太
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/rikuou_tbs/

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