『ウチの夫は仕事ができない』錦戸亮が試された父としての威厳 第一章完結で“仕事ができる”夫へ

『ウチの夫~』が示した男の宿命

 『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)は、第7話にて第一章が完結。次週、第8話からは、第二章に突入する。第一章を締めくくる第7話のラストでは、司(錦戸亮)と沙也加(松岡茉優)の赤ちゃんが男の子だと分かる。突然、上京してくる司の父、辰男(升毅)に対して、男として、父親としての威厳が試されるのが今回の物語だ。

 司はいつものように沙也加に、今日仕事であった出来事を報告する。仕事の愚痴、弱音。それらをひっそりと聞いていた辰男は、「男が女に弱音を吐くなんて情けない」と司に激怒する。さらに、マタ友から「男は女よりも仕事や会社で人生を左右されてしまう」と聞かされた沙也加は、お腹の子は女の子の方がいいのかもと司に本音を漏らしてしまうのだった。


 父のため、妻のため、名誉挽回するべく司は仕事を奮起。発注先の手違いにより、司はトラブルに巻き込まれるが、商店街の人々の協力により難を免れる。司はこれまでにもあと一歩で大失敗してしまいそうな場に出くわしてきたが、上手くその場を切り抜けてきた。司の上司、土方(佐藤隆太)は「一つひとつの地道な行動が、会社人生に繋がっていく」と司に教えていたが、彼が一貫して行っているのが相手の信頼を得ることである。今回で言えば、司がチラシ配りや呼びかけをしていた行動が、商店街の人々の目に留まり、トラブルを回避できた。さらに、それを物影から見ていた辰男は司を見直し、「あいつは頑張っとる。沙也加さんやこれから生まれてくる子供のために頑張っとる。男の子やからな」とつぶやく。司はきちんと土方の教えを忠実に守ることができる、沙也加の自慢の夫なのだ。


 次週の予告では、「第二章突入」という文字と共に、「ウチの夫は仕事ができるようになった」という沙也加のナレーション。会社のロゴの前で、キリッと決めた司が「僕が一番。一番なんだ」と囁く。『ウチの夫は仕事ができない』では、沙也加の妄想から司を中心にしたミュージカルへと発展することが多く、彼女の脳内なのではないかという考えも捨てきれない。

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